岳連主催の”レスキュー研修会”に参加しました。

 

前回は2019年に、山のファーストエイド研修会に参加し、

山での応急処置について学びました。

 

今回は、応急処置 + 搬送 を学びました。

今回は、要救護者に意識があり、自分たちで対処できる捻挫、軽度の骨折程度を

想定しての研修です。

頭を強打して意識が無い、開放骨折などは、専門家の指示で対処する必要が

 ありますので、安易に動かさずに、消防/警察へ救助要請し指示に従うこと。

 

広島県民の森  フリーサイトにテン泊して レスキュー研修会に参加  

 

最初に、倒れている要救護者を見つけた時の、対処方法を学んだ。

1.近づく前に、周りの状況を把握し、落石や崩落などないか観察し、むやみに

  近づいて、二次災害などがおこらないか判断してから近づくこと。

2.声掛けは、静かに遠目から顔が見える方向から声かけしていく。

  ※大きな声や走って近づくと、驚いて動く事になり症状が悪くなることもある。

3.動かす前に外傷があるのか、意識はあるのか、要救護者の全身観察をおこない、

  動かしてよいかの判断をおこなうこと。 むやみに動かさないこと。

1日目 自分たちの持っているもので、応急処置する方法を、班に分かれて検討

銀シート 三角巾 テーピングテープを使用して、患部を固定した例

ペットボトルを半分に切って腕に添えタオルを巻いてテープで固定するなど、

いろんなアイデアがでました。

要救護者は、損傷し患部に痛みがある訳ですから、固定時に、動かしたり曲げたり

するときは、「少し曲げます 痛いですか?」とか声かけしながら、無理な動きに

ならないよう気を遣うこと。

サムスプリント(万能副木)を利用した固定

ストックで固定

ストックで松葉づえを作成など  ストック+テーピングテープは大活躍でした。

松葉づえが1本の時は負傷した足を外側にして使用する。 内側かと思ってました。

内側にしてやってみると、階段など段差のある所でバランスがとれず危険でした。

夕方、雨、炊事棟に移動、明日の搬送訓練の為の予習で、ムンターヒッチの練習。

16:00 本日の研修終了  各自 寝場所を準備中  この後、大雨に。。(・・;)

夜は、雨の中、炊事棟で親睦会 山話に夢中で ついつい写真撮り忘れてしまう。

皆さん いろいろと 美味しい差し入れ ご馳走様でした。

日が変わりそうになるまで山話  眠いです。  おやすみなさい。

 

翌早朝 雨も上がり、日差しも出てきてた。

テントの中で、昨日頂いた、もくりん饅頭とコーヒーで目覚めの一杯

本日の朝飯  近くの川土手でミツバをゲット

三つ葉入りキツネうどん

テント撤収中  ミヤマクワガタを発見

2日目 ラジオ体操でスタート

各班に分かれて、ザック搬送をやってみる。 要救護者に少しでも痛くないように、

揺られてもバランスを崩さないようにと、各班のアイデアが面白く,また役に立った。

ザックを背中側にも使用した例

こちらは、雨合羽を、腰側に捲いて安定させている。 いろいろ考えてますね

紐が無い場合、テーピングテープがあれば、テープを撚って紐が作れます。

担架搬送の練習  要救護者の固定方法や、搬送者のスリングの長さ調整、進行

方向、役割分担など、やってみて、初めてわかることが多く、勉強になった。

要救護者側になった人が言ってました、要救護者は、担架に固定されて周りが見え

ない為、「右に回ります」とか「少し下ります」と、事前の声掛けがあるだけで、

かなり安心できると、たしかにそうですね。

 

山の斜面で、ロープを利用した搬送訓練も行ったのですが、カメラの電池切れで

写真が撮れず。。。

 

この2日間 大変有意義な時間となりました。

普段は、事故するとかの意識も少なく、ただ登りたい、歩きたいばかり

なのだが、いざ事故してしまったときに、どうすべきか対処方法を知って

いないと、最悪、助かるものも助からない、または遭難事故になってしまい、

大勢の方に迷惑をかけてしまうことにもなりかねない訳です。

 

ただ、自分たちの装備や技術で、対処できる負傷かどうかの判断を見間違うと、

二次遭難にもなりかねない、救助要請含め、冷静な判断力が必要と思いました。