決着はジャッジに委ねることなく自分で白黒付けたい☆石原將伍(ビクトリー)直前インタビュー | 新日本キックボクシング協会

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新日本キック WINNERS2019 1st  2019・1・6(日)後楽園ホール

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石原將伍(日本フェザー級チャンピオン/ビクトリー)vs ペッテェー・ファイタームエタイジム(泰国チェンマイ ソージンジャルンカンチャンスタジアム フェザー級3位/タイ)

石原將伍(ビクトリー)直前インタビュー

――タイ人との連戦が続いてますね。
(以下、石原將伍)「ビクトリージム本部で昨年5月から指導しているタイ人トレーナーのエッグさん(元ルンピニースタジアム認定バンタム級8位)からタイ人がやる技を動画でよく見せていただいたり、タイ人がこう攻めて来たらこう対処した方がいいといったアドバイスをいただいて、自分なりにアレンジしたりして練習しています。間近でタイ人のミット打ちや指導の仕方を見ていると、首相撲の大切さ、蹴りやパンチの一発の強さを痛感していて、逆にタイ人にはない日本人特有のパンチの回転の早さが通用するんだなと思ったりしています。そういうことを考えながらタイ人との試合で試すようになりました」
――今回の相手、ペッテェー・ムエタイファイタージム選手はタイの北部チェンマイ県にあるチェンマイ・ソージンジャルンカンチャン・スタジアムのフェザー級3位ということですが、他に情報は入手してますか?
「オーソドックスという情報しかありません。向こうには僕の情報はたくさん行ってると思いますが、僕はリングに上がってどういう選手なのかどうかを確かめたいと思います。

――タイ人との対戦が続くと、相手の情報がない試合はもう慣れたものですか?
「そうですね。相手のことがわかって準備しても、いざ試合になると違う展開になることが多いので臨機応変に対応出来るように相手情報を入手しないようにしています。型にはまると自分は空回りしてしまうんです」

――以前から蹴りを強化していますが、成果はいかがでしょう。
「前回、11月のヨードゲン・ルークプラパーツ戦では蹴りが結構当たっていい結果になりました。キックボクシングという競技名であるからにはパンチだけじゃなく、僕はチャンピオンなので蹴りなどの色んなテクニックも見せていき、魅せるキックボクシングを目指したいと思います」
――そのヨードゲン戦では1R54秒、右ボディストレートで見事なKO勝ちでした。
「自分でもビックリしました。感触のあるパンチでしたが、まさか一発で終わるとは思っていませんでした。あの後にやりたい技があってそこまで行けなかったので嬉しい反面、不完全燃焼でもありました(苦笑)」

――一発KO出来た要因はありますか?
「自分のジム主催興行の初のメインイベントに選ばれて、前の試合ではジムの先輩、後輩がいい試合をして頑張っていて僕も負けてられないなと。そこでスイッチが入った結果、あれでした。僕はフックよりも元々ストレート系のパンチが得意なので、ミットでもよく練習していてそれが試合に出ましたね」

――ボディストレートは相手にヒジを合わせられる危険な技でもあります。
「それは頭の片隅にありましたが、賭けというかその場の雰囲気でイケるという確信がその時にはありました」

――元々の作戦としてはどのようなものがあったのでしょう。
「自分はデビューした頃から相手にやられてからスイッチが入って攻め返す癖があり序盤から自分がペースを握って勝つ試合が少ないんです。この前の試合でも最初にヒザ蹴り、前蹴りをもらって印象が悪かったので、先に手を出して相手を飲み込む作戦でいました」

――前戦までタイ人と3戦して1勝1敗1分と苦しい戦いが続きました。2018年最後の試合で1RKO決着出来たのはそういう経験が糧になったとは思いますか?
「そうですね。負けた試合の後は悔しい気持ちしかなかったのですが、今思えばあの負けがなかったら今回の勝ちはなかったかなと。負けた試合の方が印象は強いですし次につながります。5月に負けて8月にはドローと勝てない試合が続いたのはキャリア初のことで、2018年は濃い1年でした。それを乗り越えられたことが良かったですね」
――2019年はどういう1年にしたいですか?
僕はどの試合でもKOしか狙っていません。決着はジャッジに委ねることなく自分で白黒付けたいと思います。タイ人の強さ、レベルの高さを感じていますが、そういう強いタイ人とやりつつ、他団体の強い日本人選手ともやっていきたいですね。組まれれば誰とでもやって勝つのみです。まずは1月の試合は新日本キックの2019年の始まりでもあるので、キッチリ勝っていいスタートを切りたいと思います」