昨年はISKA世界ムエタイバンタム級王者となった志朗(治政館)。
2017年もさらなる飛躍が期待される志朗とムエタイ強豪のバカイペットと注目の一戦が新春興行で実現する。
一体どんな結末を迎えるのか?
決戦直前の志朗にインタビューしました。
「闘いやすい相手だけど、あの左ミドルは危険」
──2016年を振り返ってみると?
志朗 1月に行なわれた王座決定戦でISKA世界のベルトを腰に巻くことができました。それについてはうれしく思います。でも、その後の戦績は1勝2分とよくありませんでした。いずれも、いろいろな意味で課題が残る試合内容だったと思います。チャンピオンにはなったけど、納得できない1年でした。
──1月8日にはバカイペットとの大一番に挑みます。
志朗 バカイペットはキックボクシング向きの試合スタイルで、首相撲を多用しないという特徴があります。自分にとっては闘いやすい。ただ、彼の武器である左ミドルを食らうことはとても危険です。試合で勝つポイントはいかにしてあの左ミドルをディフェンスできるかどうかにかかってくるでしょう。バカイペットは勝っても負けてもKOが多いので、理想をいえば試合の後半にKOで倒したいですね。
──ISKA世界王者としての指針は?
志朗 自分は15歳からムエタイに挑戦し続け、その意識はいまも高く持っています。確かに世界チャンピオンという肩書は付きましたが、同じ階級に強い選手はムエタイの世界にたくさんいる。ひとりの格闘家として本当に強い選手と試合をしていきたい。そういう意味でこれからもずっと挑戦者の気持ちで闘い続けるつもりです。
──最後にメッセージを。
志朗 バカイペットは過去最強といっていいほどの強敵です。皆さんの応援がリングにいる自分の力になります。会場での応援をよろしくお願いします。力いっぱい頑張ります。
(インタビュー/スポーツライター 布施鋼治)