見所☆麗也(治政館)vs伊藤勇真(キングムエ) | 新日本キックボクシング協会

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☆52K契約3分5R
麗也(日本フライ級王者/治政館)vs伊藤勇真(元WPMF日本フライ級王者/キングムエ)

日本フライ級頂上対決第2弾!
タイでも活躍する若き首相撲の使い手が
日本フライ級王者に襲いかかる

日本キック界の未来を感じさせる一戦だ。
お互い十代で日本チャンピオンとなっただけではなく、タイで活躍している部分も共通している。日本フライ級王者の麗也は以前から伊藤との対戦を願っていたと打ち明ける。

「このタイミングでの伊藤選手との対戦はひじょうにうれしい」

 童顔には似合わぬテクニックとスタミナには定評のある麗也だが、伊藤の十八番である首相撲は厄介と警戒心を隠さない。

「前半はテクニック勝負になると思うけど、後半向こうが組んできたらどうするか。(現時点ではそれに)付き合わないで打撃で行こうかなと思っていますが」

 対する伊藤勇真も対戦相手については最大級の評価をしている。

「麗也選手はスタイルも美しく、バランスも整った強い選手だと思います。首相撲で負けることはないと思うけど、それ以外の攻防でも真っ向勝負しようかなと思っています」

 ただし、負けん気は人一倍。麗也が連勝中であることについて聞くと、伊藤は気にしていないと語気を強めた。

「確かに麗也選手はあまり負けていないみたいですけど、僕らはタイの強い選手とやっての勝ったり負けたり。タイではそんなに強い選手とやっていないんじゃないですかね。今回はパンチ、ヒジ、ヒザ、蹴り。全部の武器を使って上回れるんじゃないかと思います」

 勝負のキーポイントはこの一戦が5R制でおこなわれることに尽きる。だったら2Rまではお互い探り合い、3R以降に一気に勝負に出る展開になるのではないか。
麗也が指摘するように、伊藤が首相撲に挑んできた時にどう対処するかも勝負の要となるだろう。日本で首相撲は地味なテクニックと考えられがちだが、ムエタイでは勝負の重要局面を支配するテクニックのひとつ。
首相撲の攻防が長いか短いかによって、勝負の流れは大きく変わってくるだろう。

勝利の女神はどちらに微笑むのか。

(スポーツライター 布施鋼治)