注目のカード目白押しだが、トリプルメインイベントでは『新日本キックvsNJKFフライ級王者対決』が実現する。
キックファン注目の大一番を直前に控えた両者に直前インタビューしました。
まずは、NJKFフライ級王者 ニモ(キング)選手から。
──麗也選手との対戦がまとまった時にはどう思いましたか?
ニモ 強い選手だなと思いましたね。2月に僕は(当時、日本フライ級王者だった)HIROYUKI選手に負けているので、やっとやり返せるかなという感じ。正直、オファーをいただいた時にはうれしかったですね。
──王者同士のマッチメークは意識する?
ニモ そうですね。どの団体と比べても、新日本キックは強い選手が揃っている団体だと思う。中でも麗也選手はフライ級で一番強いと思っていたので、いつかは闘いたいと思っていました。
──麗也選手の印象は?
ニモ 穴がないというか、どんな攻撃にも対応してくるという印象がありますね。テクニシャンというか、ガードが固い。
──一番気をつけるべきところは?
ニモ いきなり飛びヒザ蹴りやバックブローを打ってきたりするじゃないですか。(外見上)ああいう真面目なタイプでありながら、そういうことをされたらね。全部に気をつけるしかないですね(苦笑)。
──麗也選手より勝っている部分は?
ニモ たぶん気持ちとヒジですかね。
──今回もとどめはヒジ打ちをイメージ?
ニモ いや、今回はいろいろ練習してきているので、ヒジ以外も決められたらいいかなと思っています。
──試合の流れはどんなイメージ?
ニモ たぶん常時劣勢なのかなって予想しますね(苦笑)。その中でも少ないチャンスをモノにして、ヒジを当てたい。
──ヒジ打ちはニモ選手の代名詞ともいえる必殺技。他の選手とヒジ打ちと比べて何か違いはある?
ニモ 自分ではわからないけど、ほかの人が僕の左右のヒジを触ると「尖っている」と言いますね。タイ人が触ったら、「お前は絶対にチャンピオンになれる」と太鼓判を押してくれました。
──へぇ。ヒジの形にも向き不向きがあるんですかね。
ニモ (微笑)
──ところで、今回は初めての新日本キックボクシング協会。アウェーでやるという意識は強い?
ニモ いや、今までもよその団体に出たりしているので、それは感じない。同じ日本じゃないですか。あまりアウェーという感じはないですね。
──当日会場に集まったお客さんには自分のどこを見てほしい?
ニモ ヒジありの試合だったら全部切って勝っているので、僕が切ることを大前提で楽しんでもらいたい。もうひとつ、スピードにも結構自信があるので、ほかの試合と見比べて「ニモって速かったなぁ」と思ってもらえたら幸いですね。
(スポーツライター 布施鋼治)