王者HIROYUKI(藤本)に挑むのは若き挑戦者 麗也(治政館)。
タイトルマッチ直前の若き挑戦者に直前インタビューしました。
(インタビュー・スポーツライター布施鋼治)
麗也 ほかにこんなに闘った相手はいない。でも、そのたびにお互い成長していると思うので、同じ相手だけど、別人だと思っています。ライバルという意識はありますね。
──去年8月の王座決定戦では初めて土をつけられました(それまで3度の対戦はいずれも引き分け)。最大の敗因は?
麗也 前に行けなかったことに尽きますね。一発当たっても、そこで終わってしまっていた。それが一番の反省点です。HIROYUKI君がチャンピオンベルトを巻く姿を見たけど、ものすごく悔しかったですね。お世辞を抜きにして、ほかの団体も含めて現在日本のフライ級では彼がトップなんじゃないかと思います。
──今回の挑戦が決まってからチャンピオンのウィークポイントは見つけました?
麗也 ハイ。志朗君に前回闘った時の試合とニモ戦を見てもらって、3つくらい見つけました。すでに「ここを突いたらいいんじゃないか」というところを練習でやっています。
──フィジカルを強化するためにタイ遠征から帰国後、TRIBE TOKYO MMAで開催されているフィジカルトレにも参加するようになったと耳にしました。
麗也 ハイ。週に一回サーキットトレとRUNトレに参加するようになりました。以前から通っている志朗君からメニューを教えてもらいジムでやっていたので、最初からついていくことはできました。自分でも体幹を鍛えられているという実感はありますね。
──新日本キックボクシング協会認定の日本チャンピオンベルトに触った経験は?
麗也 ないです。獲って触ってみたい。腰に巻くことができたら、19年生きてきて最高の宝物になるでしょう。この一戦にかけるため、中華料理屋のバイトも1か月半前から週1回に減らしてもらいました。なので、中華料理の作り方は結構忘れつつある(苦笑)。でも、19歳で獲るのと20歳で獲るのとでは全然違うと思うんですよ。今回は親だけではなく、中学校の時の先生も応援に来てくれます。
──HIROYUKI選手は18歳で獲りました。嫉妬する部分はある?
麗也 そうですね(苦笑)。この間は確かに負けたけど、今回は通算5度目の対戦で、負けた相手へのリベンジマッチで、しかもタイトルマッチ。おまけに同じ大会では蘇我VS大月や志朗君のISKAランキング戦もあるじゃないですか。前回負けて良かったというのはないけど、本当にすごいドラマの中でやらせてもらえると感謝しています。
──お客さんには自分のどこを見てほしい?
麗也 自分が得意なのはパンチから蹴り、あるいは蹴りからパンチといったコンビネーション。そこには自信を持っている。あとはスピード。今回もスピードの強化は意識してやってきているので、コンビネーションとスピードには注目してほしい。
HIROYUKIと麗也、若き両者の戦いを刮目せよ。