遂に日曜日に迫ってきたWINNERS2015 2nd 後楽園大会。
好カードがラインナップされる中、トリプルメインイベントのトリでは『名勝負製造機』蘇我英樹(市原)vs『爆腕』大月晴明(キックスターズマスクマン)の注目の一戦が実現する!
決戦直前の大月晴明選手にインタビューしました。
『蘇我対策? スタミナ強化と神頼みです(微笑)』
──何がきっかけで蘇我英樹戦が実現した?
大月 今年1月、新日本キックの会場で志朗君の控室でバンテージを巻いている時、(治政館の)長江国政館長と一緒に蘇我君がやってきて、「試合をして下さい」と頼んできたことがきっかけです。僕も(残り少ない現役時間の)最後なのでちょっと悩んだんですけど、直接言われたし、すぐにいいよとは言えなかったですけど、ああいうふうに言われたのは初めてだったのでちょっと気合を入れて全力で闘おうかなと思っています。蘇我君みたいに男気のある選手にいわれるのはうれしかった。
──ビッグマッチが実現するのはうれしいけど、現役生活は残り少ないというわけですか?
大月 いつまでもキックをやっていられないですよ(苦笑)。あと何戦できるか。いつ終わってもおかしくない。
──蘇我選手の印象は?
大月 ガンガンきますよね。彼は試合を楽しむタイプなので、自分も今回は楽しもうと思っています。その一方で「ちょっと怖い」というのもあるけど、ワクワクしています。蘇我君にだったら、ぶっ飛ばされてもいいかなと思っています。
──逆に自分がぶっ飛ばしてやるという思いもありますよね。
大月 打ち合ったら先に当たった方が勝つかなというのはありますね。彼のパンチは回転が速いし、ここぞという時に攻めてくるので、たぶん先に当たったもん勝ちになるんじゃないですか。それに彼はローも強いので、食らわないようにしないといけない。
──前回の試合は4月11日、NKBで行なわれた竹村哲戦(大月の1RKO勝ち)。それから5週間しかインターバルがない中での一戦となります。
大月 この連戦は正直しんどいですよ。ただ、この日しかないといわれたので、やるしかないという感じですね。
──そういえば、一昨年の年末にもKrushで闘った直後にシュートボクシングの大阪大会で及川知浩選手の引退試合の相手を務めるという連戦がありました。
大月 あれは連戦なんてもんじゃない。10日後にありましたから(苦笑)。おまけにケガもしていたけど、(実際にやってみたら)強い気持ちを持っていればなんとかなると思いました。
──今回はどんな感じで仕上がっています?
大月 ケガとかないような練習ですね。あと蘇我君はスタミナがあるので、スタミナの練習も欠かせない。あとは神頼み(微笑)。
──神頼み?
大月 運がちょっとでも良くなりますようにって、意外にそういうのっていいんですよ。最近はそんなのばっかりです。
──意外なエピソードですね。最後にファンにメッセージを。
大月 蘇我君は倒しに来ると思うので、僕も倒すつもりで頑張ります。
(インタビュー・スポーツライター布施鋼治)