いまは早く試合がしたい☆志朗(治政館)直前インタビュー | 新日本キックボクシング協会

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新日本キックボクシング協会1・11後楽園大会で行われる志朗(治政館)vs国崇(NJKF/拳之会)の『団体の枠を超えたバンタム級新旧頂上対決』。

まずは志朗選手に決戦直前インタビューしました。


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──2014年を振り返ってみると?
志朗 そうですね。試合数は少なかったけど、ケガをしたことで新しいフィジカルトレーニングを取り入れることもできたし、考え方によっては悪くなかったなと思います。

──昨年8月から長南亮さんが代表を務める『TRIBE TOKYO』の敏腕トレーナーであるニック永末さんに師事していると聞きます。
志朗 ハイ、自分が知らない知識を聞けることはひじょうに大きい。少なくとも去年1月に宮元選手と闘う前と比べたら全然いい。

──以前は腰痛に悩まされていましたよね。
志朗 ハイ。でも、いまは良くなりました。おかげでいい練習ができている。それに今回は僕にとって久しぶりの試合ですから。

──半年ぶりのリングになりますね。
志朗 日本でやるのは1年ぶりになります。

──減量の方はうまくいっている?
志朗 今まではお米を抜いたり、その量や食事の回数を減らしたりしていたけど、いまはもう1日3食を絶対とるようにしています。タンパク質は主にお米からとるように務めています。以前、末永さんに食事のメニューを見せたら『タンパク質の量が足りない』と指摘されたので、納豆や卵からもタンパク質をとることを心がけています。それに以前はプロテイン嫌い派だったんですけど、いまはホエイプロテインをとるようになりました。

──だったら、今回の国崇戦も自信を持って臨める?
志朗 楽しみです。なんといっても国崇選手はこの階級ではトップクラスの選手ですから。

──ISKA世界王座とWBCムエタイインターナショナルのチャンピオンベルトを持っている選手ですからね。
志朗 いまは早く試合がしたいという気持ちでいっぱいです。

──どんな試合になると予想している?
志朗 自分もローが得意だけど、国崇選手もそうなので、どちらのローが当たるかですね。自分もローを当てる練習をしてきたけど、相手のそれは警戒します。

──そこが勝負のキーポイントになる?
志朗 いまはどうやってローを当てようか考えていますよ。国崇選手が宮元選手と闘っている試合を見たら、ローをカットしていない。だったら、当たるんじゃないかと思っているんですけどね。

──ほかに気をつけるべき点は?
志朗 過去の試合映像を何試合分か見たんですけど、前に来させると調子に乗ってくるタイプなので下がらないようにしたい。

──どんな勝利をイメージする?
志朗 ここ数年、国崇選手が日本人選手にKO負けしたことはないので大差の判定ですかね。あと国崇選手は首相撲ができないけど、首相撲で攻めようとは思っていません。

──相手のウィークポイントなのになぜ?志朗 使うとしても崩す程度になるでしょう。現時点ではそれくらいしか考えていない。今回はキックボクシングで闘って勝ちたい。

──ヒジ・ヒザがありという部分では同じだけど、キックとムエタイは異なる競技?志朗 僕は違う競技だと思っています。日本でもちゃんとタイ式のポイントをとってくれたらいいけどとってもらえないなら、日本のキックルールにしっかり対応した方がいい。試合が終わってから「タイだったら、勝っていたのに」みたいな言い訳はしたくない。

──わかりました。3月にはランシットスタジアムでの試合が決まっているけど、それ以降の青写真は?
志朗 タイのスタジアムに行くと、ギャンブラーたちは僕の顔をまだ覚えていてくれる。タイでまた一からやり直したいという気持ちはありますね。そして、ルンピニーかラジャのビッグマッチに出てみたいという気持ちは強く持っていますね。

──楽しみにしています。

(取材/スポーツライター 布施鋼治)