きちんと泣ける男の人が好き…

妻夫木くんと松ケンが共演した、
青春ムービー。
とはいうものの、
1969年頃の学生運動を題材としていて、
爽やかさというよりかは、
ちょっと湿っぽい感じではある。

学生運動をしていた学生さんも、
いまや定年を迎える団塊世代。
若者からすれば、
命がけでよく出来るねって感じで、
理解不能であるだろう。
松ケンのように、
当時の学生さんも、
目的を失ってはいるが、
ベトナム戦争、
ウッドストックなど、
時代に流されて参加していた人もいるだろう。

安保・暴力・共産主義…
何故今の時代に学生運動を取り上げたのだろうかと
考えた時に、
くしくも今の日本では反原発の運動が起こっている。
山下敦弘監督や脚本家の向井康介の年齢は、
35歳前後で、
学生運動を知らない世代。
そんな二人が今このご時世に、
正当な国家作りを求める、
この若者のエナジーや団結力を求めているのかも。

最後の妻夫木くんの男泣きは、
怱那汐里ちゃん的にはありだったのだろうか?
僕的にはもうちょっと涙流して欲しかったなぁとは思うが、
妻夫木くんはシュールな感じの役を
最近は選んでるのかなって思う。
笑顔が素敵だから、
『オレンジデイズ』みたいなラブリーなのに、
回帰してくれてもいいな。

しかし、山内圭哉と長塚圭史が恐ろしく怖い…

最後に、上映前の予告編で、
阿部寛がにぃにぃと呼ばれている
『天国からのエール』って映画が気になった。
妻夫木くんもにぃにぃって呼ばれてたなぁ。
本能的に惹かれたの…

エミリーブラントが出てるので、
見てみる。
やはり大変キレイだった。
今回はバレリーナの役ってこともあって、
エミリーの演舞も見れるわけだが、
細くて、しなやかで、
ホント美しかった。
彼女らしい感じの役柄だし、
いいとこが全面に出ていた。

内容に関しては、
賛否両論分かれるだろう。
設定的にはSFサスペンスと捉える人もいるだろう。
そうなると、結局謎の調整局は謎のままで終わるから、
納得出来ないだろう。
要の議長も登場せず、
姿を変えるから、
誰も分からないとするよりも、
会ったことがないとしていた方が良かったかとは思うが。

一方、SF要素はあるけれども、
純愛ラブストーリーと捉えたならば、
これは美しい愛の形であるから、
愛の力は運命をも変えてしまうと、
納得して見終われるだろう。

まぁ、幼稚と思う方もいらっしゃられるだろうけど、
エミリーブラントの美しさには、
嘘偽りはないぜ。
イントロから炎に飛び込むウサギにみんなが驚かされることだろう。
シッダールタがどのようにして悟りを開いたのだろうと思って、
見に行った訳だが、
そう思って見に行くと、
痛い目にあう。

このタイトルは偽りだ。
この話は、シッダールタが動きだすまでの話で、
ブッダにはなる前までの話で、
そもそもこのシッダールタはまだ迷っている段階で、
坂本龍馬で言えば、
ようやく土佐を脱藩したとこまでの話。

泣かせる話ではあったが、
とにかく、ちょー残念。

ただの戦争の話を、
違和感のあるアフレコでアニメ化しただけ。

と、思っていたら、
何と三部作だった。
シッダールタの今後に期待したい。
侍らしく、終わって下さい…

初めに言っておきますが、
めっちゃネタばれした内容です。


松本人志監督作品第三弾で、
さやしかない侍が、
殿様の息子を笑かせば切腹しなくて済むという内容で、

この内容だけで最後まで引っ張るの?
30回ボケるの?

と少々不安で見ていた訳だが、
なるほど、まっちゃんらしくて、
確実に監督として腕を上げたと感じた。

まず、俳優だけど、
まっちゃんが深夜番組で偶々起用した、
野見さんという素人さんが、
光っていたので、
今回の映画に大抜擢したみたい。
子役も選び抜かれた新人の女の子を起用したことで、
女の子の演技は悪くなかったし、
野見さんのセリフをほとんどなくして、
素人さを出来るだけでないように工夫していたと思えた。

また、キャスト面で費用を抑えた分、
ネタの小道具代に費やすことができ、
たったわずかな時間の為だけど、
1回1回のボケにお金を掛け、
大掛かりな物を作っていたところは、
監督の力量だろうし、
高く評価できる。

一番良かった点は、ラストだ。
辞世の句を野狐禅の竹原ピストルが、
唄にもっていくところは、
本当に上手かったし、
非常に感動的だった。
ラストのインパクトを強くする為に、
敢えて笑いに走り過ぎず、
抑えたのかな?とも思えた。
また、公式サイトも含め、
音楽:竹原ピストルって名前を、
一切出さずに、
竹原和生としていたところにも、
まっちゃんがこのラストの唄に、
大きな想いを込めていたのが分かる。

まっちゃんはラストにインパクトを持ってくるタイプで、
『大日本人』では超オチャラケに、
『しんぼる』では宗教観と来た。
今回はまっちゃんも大好きな歌手だった訳で、
辞世の句も含め、
映画自体、まっちゃんがお父さんになったことが、
大きく影響しているのかな?って思えた。

前作同様、笑いに関しては弱かったと思うし、
海外に向けて作ったかな?って思えるようなネタだった。
まぁ、まっちゃんが作るから、
コメディだという誰もが思うステレオタイプを、
敢えてメディアで言わなかったまっちゃんは、
えらい。
いずれにせよ、
北野監督よりかは分かりやすくて、
上手いと僕は思えた。

どうせなら、父の日に公開したら良かったのに。


追伸:柄本時生が出ていた。
柄本時生と柄本祐兄弟は、
本当に顔が似ていて、
どっちがどっちか区別が付かない。
まじめに誘ってるだけよ…

23歳の頃のアンがヌードを披露したことで、
話題になった作品。
時期的には、
『ブロークバックマウンテン』の後で、
『プラダを着た悪魔』の前くらい。
注目を浴びて、
これからって時だね。

アンは顔の一つ一つのパーツが大きくて、
この作品でもイントロのシーンは、
めっちゃ可愛いのに、
中盤みたいにめっちゃ化粧濃くする時あるが、
それはマイケルジャクソンみたいで、
似合ってないよ。
『アリスインワンダーランド』みたいに、
パーツの大きさが逆に怖くなる。

アンはさておき、
内容は85分と短めではあるが、
黒人文化に憧れる白人と、
それに翻弄される黒人という、
現代のアメリカ社会の問題を提起している。

我々日本人からしてみれば、
アメリカ=ヒップホップみたいなとこがあって、
白人ラッパーと言えば、
エミネムやビースティーボーイズが思い浮かぶので、
プライド高い白人が黒人に憧れてるなんて、
思いもしなかった。

この作品でも、
どちらかと言えば、
黒人が麻薬の売人で、
白人はただ好奇心の塊と描いて、
黒人社会がダーティなイメージを植え付けようとしているが、
麻薬を買ってるのであれば、
白人だって一緒じゃないかって思う。

アンのキレイなオッパイとは対照的に、
かなりヘビーな内容ではあるが、
とにかもかくにも、
この邦題を付けた方、
はっきし言って、
あんたのセンス、ちょー陳腐。

元々原題は、
『HAVOC』
つまり、暴力的で無駄な騒動と言う意味で、
内容を的確に捉えていて、
この映画のテーマでもあると言える。
アメリカ社会の問題を度外視した、
たかがアンのオッパイ目当てのお色気映画扱いしたこの邦題は、
ホントナンセンスとしか言いようがない。

最後に、ハリウッドでは、
アンに限らず、
アンジーやミラジョヴォビッチだって脱いでるんだ。
日本人はB級かC級の女優が脱ぐ役割になっている。
本当にセクシーなラブシーン撮りたいなら、
脱ぐんだ。
価値のあるものには不正が働く…

名前で人生が決まる…

これって経済学じゃないよね?
ただの都市伝説を論理的に解き明かしてるだけじゃない?

第二章を例に挙げて見ると、
名前で人生が決まる?ってタイトルからして、
経済ではないよね?
確かに、命名ビジネスがあるって話題とか、
経済っぽい感じだけど、
結局、命名に関する歴史などを述べてるだけで、
それと財が絡んだりとかはない。

何か、タイトルに騙された感は否めない。
人の苦しみを消し去る魔法の薬なんて、
誰にも作ることができない…

真実に基づくストーリーのクレイアニメーションで、
ほとんどセリフではなく、
フィリップシーモアホフマンのナレーションで、
ストーリーが進んでいく。

これは、今年に入って、一番泣いた…。

年の違う二人だけれども、
育ってきた境遇など同じところがあったり、
チョコが好きだったり、
友達がいなかったり、
共通するところが多く、
手紙だからこそ本音で語り合え、
相手の痛みが分かるからこそ、
助言してあげることが出来る。
二人の関係が本当に羨ましく思えるし、
許せることも友情なんだね。
二人から力強いメッセージ頂きました。

セリフもホントいいものが多くて、
中でも、カメが肛門で呼吸するってセリフなんて、
全く知らなかった事実だし、面白かった。
センスいい。

セリフの良さや手紙の内容の良さがあって、
クレイの人形だけれども、
人間以上の表情を作り上げ、
感動を生み出してくれた。
もうラストなんてボロボロ涙こぼしちゃったよ。

LOVE YOUR FIRST
誰かを好きになる前に、
まず自分から。
皆の信じることが真実なの?

奇妙でユニークだった『Dr.パルナサスの鏡』の
テリーギリアム監督のSFサスペンス。
1997年に50億人が死滅することとなるウイルスを撒かれる前に、
ブルースウィリスが過去に行って、
阻止すると言う話なんだが、
こうして文字にしてみると、
ウイルスなんかウィリスなんか、
ややこしや~

この映画は話の運びがよく出来ている。
まず、ブルースウィリスの言っていることの信憑性が疑わしいこと。
ホントにタイムスリップしてきたの?
単なる妄想オチ?と、
どちらでも取れることで、
推理観が高まる。

また、ブルースの信憑性を更に疑わしくするのが、
奇行の多いブラピの存在である。
ブラピの企みは何?って、
一回見てたらここは薄れてしまう訳だが、
ブラピの父親が細菌学者ってことで、
ますます謎が深まる。

また、全体130分の内、80分頃からテンションがグッと張り詰めて、
一気にラストまで流れていく感じが非常に気持ちいいし、
最後は当時も議論となった訳だが、
見た人によって分かれるラストシーンも良かったし、
マデリーンストーの何とも言えない表情も、
非常に美しく、意味深長である。

この映画は1995年に公開された。
この頃はこんな世界なんてくる訳ないって思っていたけど、
今、この時代に見たら、
ウイルスではないかもしれないが、
地上では生きれなくなる世界がやってくるかもしれない。
太陽の光に浴びたり、
キレイな川の水を飲んだり、
美味しい空気をいっぱい吸うことが、
当たり前であり、幸せである今、
幸せは歩いて来ないのだから、
僕らが幸せになれるようにしていかなければならない。

当たり前が当たり前でなくなる可能性が、
今年に入ってグッと上がった訳だが、
逆に言えば、12モンキーズの世界になる前に気付けたんだね。

他の男を愛してても、好きなんです…

『ジュリエットからの手紙』に続いて、
アマンダセイフライドの登場。
『レオン』や『ザ・ウォーカー』などで、
悪役の限りを尽くした、
ゲイリーオールドマンとの共演。

というよりも、他のキャストが割と弱め。
見たかも?ってくらいの人が多い。
アメリカ映画あるあるで、
白人のちょっと見かけない美人は、
大概B級ホラーに出ている。

誰もが知っている赤ずきんちゃんを、
本当は知らないグリム童話的な感じで、
サスペンスホラーに仕上げた。
全体的に緊張感を張り詰めさせていて、
町中が猜疑心で蔓延し、
誰もが人狼の可能性を持たせて、
サスペンス感を煽っている。
特に、ピーターにミスリードしようとしてる感、
ありありなんだけど、
あれ?ほんまにピーターと、
ピーターがアンチテーゼということは、
最後まで拭い捨てないところが、
なかなか上手かった。

ラストは何か見たことある感じになってきたなぁと思っていたら、
監督が『トワイライト~初恋~』の、
キャサリン・ハードウィックだった。
この方は、オオカミ男とかドラキュラとかが好きな、
ファンタジックな感性を持つ、
女性監督やなぁって。
神様かて困るやろうに…

万城目学原作で、
彼の独自性でもある奇想天外なワールドを作り出している。
大阪国が存在してて、
王女を守ってるという発想は大変面白いが、
如何せん辻褄の合わせ方がどうも腑に落ちないところがある。
目的が分からないが、
王女を誘拐されただけで、
200万人もの大阪国民が立ち上がる?って感じやし、
その割には誘拐をほったらかして、
堤と中井の演説をみんな聞いている訳だし、
また、親との確執があった堤真一は何故見過ごしたのか?
とも思う。
国の機関が私情で事実を隠ぺいしてしまうのも、
どうかと思う。

やはり原作と違って、
旭と鳥居の性別を入れ替えた為に、
堤真一にウェイトが大きくなりすぎた感がある。
旭や鳥居の良さってものが、
入れ替えたことで全く見えなくなったし、
大阪国民の女性は皆黙っているはずなのに、
府庁前に詰め掛けていたり、
この世界観と落とし方が、
どうも掛け違えた感があって、
見た方々は納得できず、
面白くなかったとなるのであろう。

しかし、父と子供が大人になってから話し合う時間の大切、
このメッセージは強く受け取ることが出来ただけに、
原作とは違う感じにしたかったなら、
もっとうまくやって欲しかった。

さて、今のこの頼りない首相の日本なら、
独立する県が表れるのだろうか?