フットサル日本代表のミゲル監督が、いくつかの動画をツイッターにあげている。
そこには、フットサル場でサッカーボールを使い、ロングボールを蹴りあう子供の映像が。
なぜ、サッカーボールでフットサルをやるのか理解できない、これではいい選手になるのは不可能だと。
投稿は何本か上がっているのでよほど気になったのだろう。
ミゲル監督は来日直後、バーモントカップを見たときに、ロングボールを蹴りあう様子を見て、これでは意味がないと協会に提言した。
それにより、ゴールキーパーのスローやキックがノーバウンドでハーフラインを超えたら反則になるようになった。
このルールのおかげで、下からしっかりつなぐ意識が出来たし、意識的にプレスの意識も高まり、またその回避のアイデアも生まれてきた。
下からつなぐということは、ボールの受け方、
運び方、スペースの作り方などを学ばないといけない。
昨日も書いたが、フットサルルールの中でフットサルをしっかり取り組めば、サッカーに必要な要素を学ぶことができる。
これは指導者の問題だが、真剣にフットサルを学びその特徴を理解して、子供に指導している指導者は、上記に示したルールがなくてもフットサルを落とし込めれてるだろう。
しかし、残念ながら大半は動画のような状態に、なってしまうのでルールを設けている。
環境を作るのは大人の仕事。
先日も連盟が運営する大会に出たが、ハーフライン越えのルールも適用しないし、ボールも4号だった。
残念ながら、ルールを設けてもそれを適用しないのではなんの意味もない。
成長を促すのも大人だが、阻害するのもまた大人。
ちなみにこの動画は、サッカースクールの動画のようだ。フットサルでもなければ、チーム活動でもないので、これが今の子供達のフットサルの現状というわけではないことは付け加えておく。
全国で700以上に増えたフットサル場で行われているのはほとんどサッカースクール。この動画にあるような光景も多いのでは。フットサル場でのサッカースクール自体には否定的ではないが、環境は変えていけるんじゃないかなとは思う。ミゲルの言うように、ある意味文化になってしまっているものではあるけども。
その文化は変えられるか?
