この試合が公式戦初出場。
彼女は、実はサッカー経験はあるけどフットサル経験はありません。
ですので、実質「フットサルの試合 初出場」。
彼女は、練習での成果が評価されて、セット入りしました。
試合では、やはり練習とは違ってうまくいかないことのほうが多かったかもしれないですが
デビューとしてはそこそこやってくれたと思います。
フィクソが少ないチームですので、サッカーでのボランチの経験を生かして成長してくれたらチームもまた一つ上のレベルに行けるでしょう。
ゴレイロは、代表経験のあるゴレイロが怪我中。
なのでもう一人のゴレイロがほとんどの時間ピッチに立ちました。
昨年はなかなか出場機会に恵まれなかったですが、練習でのチームメートからの信頼も厚く、
公式戦でも少しずつ出場時間を重ね、長い時間の出場でも安心してみていられるようになりました。
「あの選手はまだ経験値が足りない」
と言われなかなか出場機会を得られない選手というのは多いかもしれません。
でも、その「経験値」とはやはり実戦の中でしかついていかないものであると思います。
練習だけしていても、いつか「経験値」が上がるのかと言えばそうではありません。
練習でつくのは、「経験値」ではなく、「自信」と「信頼」です。
試合での経験値をあげるために、やみくもに試合に出場させてもやはり「経験値」は上がりません。出なければ上がりませんが、出れば上がるわけでもありません。
何もできない状態で、自信がない状態で長い時間ピッチに送り込んでもいい結果は生まれないと思うので。
そのバランスがすごい大事。
今大会でも、予選リーグでは出場機会を用意できたけど最後の代表決定戦では出場時間が短かった選手もいました。彼女はまだまだ練習での自信も、仲間からの信頼も足りない。
経験値を上げるために、ピッチには送り出すが、レベルが上がるとなかなか難しい。
そんな中でも代表決定戦では少ない出場時間でチャンスも演出していたので彼女も徐々に経験を積んでいければ、チームにとってもプラスになれる存在だと思う。
ジュニアの指導でも同じですが、まずは練習で自信を付けていく作業が必要です。
練習で自信をつけるには、どんどん失敗をしてもいいと言う環境を用意すること。
チャレンジ、失敗、修正、成功というサイクルで成功体験を積み重ねていくことが大事です。
練習とは、できないことをできるようにする時間なので基本的には失敗して当たり前。
失敗しない程度の無難な、消極的なプレーしか練習でできなかったら、いつまでたってもその先にはいけないですからね。
必死に練習をして、チャレンジをしていく姿は仲間の信頼を必ず得られます。
それらがすべて自信となり、本番の試合で成果として出せる。
本番でもすぐにはうまくいかないことのほうが多いでしょう。
それでもチャレンジを続ける。トライ&エラーの繰り返し。
そこは指導者も我慢のしどころ。エラーにばかり目が向き、チャレンジをさせなければ結局のところ自信もつかないし経験値も上がりません。
結局のところ、指導者の役割はそのチャレンジする習慣と環境を用意して、横からちょこっとアドバイスをしていくことなのかもしれません。
先日の敗戦からそんなことを改めて考えました。
試合でなかなかチャンスを与えてもらえないと憤っている選手は、アピールするのは練習の時間しかないと思ってもっと頑張るしかない。
