フットサル日本代表 アジア連覇! | エフネットスポーツ社長日記

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埼玉を本拠地に活動するフットサル・サッカー関連会社の社長日記です。
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遅くなりましたが

土曜日、AFCフットサル選手権の決勝が行われ、日本代表はPK戦の末イランを破り2連覇を達成しました。おめでとうございます!




決勝戦は本当に見ごたえのある試合でした。

先日ブログに書いた通り、イラン代表の監督はあのヘスス・カンデラス。日本代表のミゲル監督がフットサル指導者資格を取った時に講師。
フットサル界ではその名を知らない人がいないほどの有名な監督です。

この決勝はいわば師弟対決。

フットサル自体の対決もさることながら、お互いがどのような戦術でこの試合を戦うのかがとても興味深かったです。

イランの特徴は高いラインからの前からのプレス。
日本代表は前日のトレーニングでここを念入りにケアしていたとのこと。
ゴレイロに、スローもキックも正確な関口を起用したのもそれが一因かと思います。

案の定、イランは高い位置からプレスをかけてきて、そこからのショートカウンターで多くのチャンスを生み出します。

しかし日本代表も、ディフェンスが最後までしっかりついていきパスコースを限定させたり、ゴレイロの関口がポジションを前にとってコースを消したり、素晴らしい反応でセーブをしたりなかなか得点を割らせません。

プレスにも徐々に慣れ始め、相手ディフェンスの間でボールを受けてプレス回避をしたり、前線のPIVOにゴレイロからのフィードで回避をしたり。それらがしっかり決まりだすと、イランもそれを嫌がってプレス途中でやめた感じでしたね。

本当に見ごたえのある試合でした。

日本代表の戦いぶりは本当に勇気をもらいました。
イラン相手に亀のように下がりそれでも失点を重ね最後はパワープレー。
昔の代表だったらそんな感じもありえたかもしれません。
しかし、今の代表は堂々と渡り合い、プレスもしっかり書け、1対1も勝負をし
勇気をもって最後まで戦い抜く。

感動しました。選手・スタッフのみなさん、素晴らしい試合をありがとうございました。

詳しい試合内容は ゲキサカ さんのレポートを見てください。

もちろん日本代表を応援しながら、私の目線はイラン代表にくぎ付けでした。
夏にカンデラス氏が来日したときに教わったこと、伝えていたことの答えあわせのようなもの。

たとえば、1点目を象徴するように、12Mの距離からの強烈なシュート。
カンデラスは「現代のフットサルは守備が固く、そこをなかなかこじ開けるのは難しい。しかし、12Mの距離は相手ディフェンスがプレスをかけても間に合わない距離感。そこから強烈なシュートを打てる技術と筋力がトップレベルでは必要になってくる」とおっしゃっていました。

まさに、イランはこの距離からのシュートが多く、しかもどれも枠の中に強烈なシュートが飛んできましたね。

コーナーキックからを下げてから平行にだし、逆サイドから打ち込むとか。
同じくコーナーキックから逆サイドへの浮き球を12Mの距離から打ち込むとか。

この12Mというのを忠実に理解して、そして再現できてしまうのもイランのすごいところですね。


もう一つの数字は「4M」という数字。これは正対する相手との距離感の話なのですが、ディフェンス時であればプレスをかけるときにこの4M以内に侵入していくこと。裏を取られないようにするには4Mの距離感を取ること。
逆にオフェンスの時は、ボールを受けるときはマークから4Mの距離感を取ること。それ以上近くなった選手はボールを受けず裏のスペースを狙いに行くこと。

そういう視点でこの試合を見ていると、なるほどなあと思うシーンが多かったように思えます。

そして何と言ってもトライアングルの守備。これは前からボールを奪いに行っているときももちろんですが、そうじゃない時の守備のバランスもしかり。
しっかりと答えあわせをさせていただきました。

この試合は本当に勉強になる試合なので、何度も何度も見直したほうがいいと思います。