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今年も恒例となりました、バーモントカップを観戦してきました。
2日目と3日目を観戦して、多くのチームを見てきました。
今年は例年以上に、フットサルを目指すチームが多かったように思います。
マルバ、FUNアカデミー、ロンドリーナ、広島エフドゥなどなど。
フットサルチームも然ることながら、サッカーチームでもしっかりパスをつないでということを目指しているチームが多かったのではないでしょうか。
何を持ってフットサルか、という定義は難しいですし、それ自体に大きな意味はないと思います。
ルールが変更になってから数年。キーパーのスローやキックがノーバウンドでハーフを越えられなくなってからは、下からパスをつないでいかないといけないと同時に、それに対するプレスをしっかり出来たチームが強い、という傾向です。
たしかこのルールになった次の年、ミゲル監督が「ボールをつなごうという意識、それに対するプレスの意識は出てきた。あとはここから回避できる工夫がそのうちできるようになるだろう」という趣旨のコメントをしていたのを覚えています。
試合を見ていると、前からのプレスがしっかりできているチームが増えてきてますし
それをなんとか回避しようという動きもできていました。
回避をキックでするのか、パスで2人の関係性でしていくのか
どちらを中心にさせていくかは指導者の哲学の問題かと。
もちろん、育成年代にはこうした方がいい!というのはミゲルから口を酸っぱく言われていますので、その答えは持っていますが。
キックをするにしても、パスやドリブルの選択肢があってキックを選択するのか
キックしかないのかでもだいぶ違いますし、
パスをするにしても、キックやドリブルの選択肢を持った上でパスをするのか
パスしかないのかでもだいぶ違います。
その選択肢の数で言えばまだまだ少なかったなという印象です。
パスで回避しようというチームはパスだけ、キックで回避しようというチームはキックだけ。
ですので見た目の印象がはっきり分かれてきます。
特に顕著だったのが準決勝。AピッチとBピッチで全く違う競技にすら見えました。
今回一番驚いたのは準優勝だった鹿島アントラーズです。
ここ数年、毎年見ていますが、今年ほど、俗に言う「フットサルっぽい」プレーができている年はないのではないでしょうか。
個人の力に頼らず、ふたりの関係を作って攻めていく。セグンドにもしっかり詰める。
無理にシュートを打たずセグンドにパスをする。
そんな戦い方を予選リーグから見ていて、ほかと比べてもその質が別格だったなと。
そのアントラーズにベスト8で敗れたマルバも素晴らしかったです。
決して体は大きくないですが、ふたりの関係を作り突破していく、そしてイプシロンのプレス。
この準々決勝は本当に面白かった。
終了後のマルバの選手の号泣する姿に、思わずもらい泣きしたほど(笑)
子供が出来てから、子供の頑張る姿に弱くなりました。。。
そのアントラーズも決勝で敗れました。
優勝したのは埼玉代表の江南南。
本当に強かったです。いいチームでした。
うちのチームも埼玉予選で対戦して、10分ハーフで25点取られてます。
ランニングタイムで(笑)
プレスの強度、そこからフィニッシュまでの速さ、フィニッシュの正確さ。
また優秀選手にも選ばれていたゴレイロを中心とした鉄壁の守備。
特に16番の選手。守ってよし、フィードしてよし、攻めて良し。
これで5年生というのだから驚きです。
地元埼玉、優勝おめでとうございます。
勝つことが全てではない育成年代。それでも勝ち負けがあるゲームですから
勝つことは評価されるべきです。
勝つことの難しさを知ること。どうやったら勝てるかを考えて努力すること。
これも育成年代で身につけるべきメンタルだと思います。
私の出身チームも「負けてなくな、勝って泣け」が合言葉ですので。
しかし勝つことだけが評価されるべきではないとは思います。
先に挙げたチーム以外にも、新潟、青森、大阪、静岡など自分が見た中でも
いいチームはたくさんいました。いいフットサルもたくさんありました。
マルバの10番、新潟の14番、大阪の10番などなど好みの選手も多数。
昔のバーモントは、活躍する選手は前線にいる大きな選手だったけど
こうして見てみると、そういう選手ばかりが活躍する大会じゃなくなったように思います。
改めて思ったのは、多くの選択肢を子供に与えてあげた上でそれを選択するのは子供に委ねる。
あれしかできない、これしかできないではなく。
そんな指導をしていくことが必要だなと思いました。
そして自分の哲学に沿って、どのようなプレーを学ばせるか。
それも改めて感じた1日でした。
最終日は、うちの子供たちも自主的に見に来ていました。
この大会に出るためには、江南南を倒さないと出れないぞ!
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