フットサル日本代表合宿見学してきました | エフネットスポーツ社長日記

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現在、フットサル日本代表は千葉で合宿中。
千葉での合宿は久しぶりかな。

ということで、昨日の午前練習を見学してきました。
9時半開始(朝早い・・・)で、2時間少しオーバーすぐるぐらいの熱のこもった練習でした。

来年のアジア選手権に向けてというのもありますが、今回結構若手が多く召集されています。
ミゲル監督になってから代表合宿は何度か見学に行っていますが、二日目の午前は細かい戦術的なレクチャーが多い傾向にあるので楽しみにしていきました。

photo:01


まずは全体でストレッチ→体幹トレーニング→ステップワークと続いたあと
鬼ごっこ系のメニュー。
全体のストレッチの前(全体練習前)には、各自でストレッチや、チューブトレーニングなどをしていました。筋トレ系をやる選手など各自自分のリズムがあるのでしょう。
こういう雰囲気を見るのもトレーニング見学のいいところ。

photo:02


そのあとは、5対4×2で、フルコートでのボール回し。これはミゲルのトレーニングでは定番メニュー。
この日は9本目のパスを回すまでに、ハーフ超えしなければならない、ハーフ超えは利き足の浮き球か利き足以外のゴロでのパス、もう一方のグループの選手にぶつかったら、両チームとも鬼は全取っ替え(一人だけ変わらなくていいのは一番年齢が高い人)などのルール付でした。

パスやトラップの技術トレーニングではあるけど、頭を使いながら、またコミュニケーションも取れ、和やかな雰囲気でトレーニングが進んでいきます。

このメニューは途中でルールを変えながら結構長めに。

ストレッチからこのトレーニング終了まで約45分ぐらいでした。

photo:03


ここからはピリッと練習の雰囲気が変わります。
クリアランスからのプレス回避ですが、カーブの動きでパスを3本つないだら、ハーフ超えを目標にプレスを回避します。最初のハーフでは3対3で行います。
ハーフより前には、ひとりがゴレイロトレーニングでシュート練習をしていて、オフェンスがハーフを超えてきたら、この1名がディフェンスになり3対1のカウンターです。
3対1になったらダイレクトでボールを回してゴールを目指します。

最初のディフェンス3人はパスが3本つながるまではパスコースを切りながらついて行くだけ。つながってからはしっかりディフェンスをしていきます。

ここでは、中央のディフェンスが逆サイドを切っていたら同サイドをもう一度使う、とか、同サイドにターンしてきたら裏を取りに行き、ディフェンスがついてきたらアラコルタをするなど、の細かいアドバイスが加えられます。

photo:04


↑次は同じルールのまま、今度はハーフからスタート。PIVOを置きます。カーブの動きからPIVOあてを狙います。
ここでは、PIVOへの当て方や、またPIVOに対しては出してが出そうとしている足が右か左かでポジションを微妙に変える、など細かいアドバイスが入ります。
また、PIVO当てが入ったら3人目が飛び出しますが、パスが出てからではなく、「パスが出るタイミング」で飛び出すようにとの指示が入っていました。

photo:05


↑オフェンストレーニングがひと段落したところで今度はディフェンスを重視したトレーニング。ハーフからの押し上げのトレーニングです。
ディフェンス側ゴレイロから、相手オフェンスにスローでボールを入れたところからスタート。
ディフェンスはボールを奪ったら、自陣のゴレイロにバックパスをしてからカウンターで攻めます。

先程までオフェンスのトレーニングでしたので、オフェンスがある程度しっかり回せる状態になってからのディフェンストレーニング。当然ディフェンス側にエラーが多く出ます。
それを細かく修正していく過程が見れてよかったです。

相手の状態がいいとき(3枚で回しているとき)はしっかり間合いを取りながらついて行く。相手のしたが2枚になったときや、相手の状態が悪くなったときにプレスをかけていき押し出していく。ここでは、相手がどっちの足でもっているから、どういう体の向きでディフェンスをするのかなどの細かい指示が入りました。

また2-1-1になるような場面で、相手の3枚目がエントラリーニャ(ディフェンスの間のスペースに顔を出してくるプレー)してきたとき、2列目の選手がついていかず、3mぐらいの間合いをとってディフェンスをするというアドバイス。この説明は3分ぐらいしていたと思いますが非常にわかりやすかったです。(動画もばっちりとりました)前を向かれてしまったときの対応も細かく指示をしていました。

photo:06


↑このトレーニングでは、ボールが切れたらキックインやコーナーのセットプレーの確認を細かくやっていました。セットプレーの内容は今までの継続ですが、新しい選手が多いので、動きを細かく修正していて理解しやすかったです。

ミゲル監督のセットプレーは、こう動いてこう出す、ではなく、こう動いて相手がこう動いたらこう出す、逆にこう動いたらこう出す、というようにディフェンスの動きを見て変化を加えます。
そのため、分かっていても対応がしにくいので、こういうトレーニング中であってもお互いがしっかりとした練習になります。

この日は以上で終了。

全体的にはシュートまで行かない場面が多く、ミゲル監督からも、「今は打てただろう」と言われてしまう場面が多かったような気がします。シュートの意識はもっと必要だと思いました。

代表だから当然ですが、みんなうまいし、そしてトレーニングに参加する姿勢がすごくポジティブ。こういう雰囲気でトレーニングできれば2時間なんてあっという間ですね。

こういう雰囲気を自チームでも常に作れることが理想。