昨日はクラブワールドカップの3位決定戦と決勝戦をテレビ観戦。
まずは、柏レイソルの関係者の皆様、4位入賞おめでとうございます。
連戦の疲れからか、3位決定戦はレイソルのいいところがあまり出ていなかった印象ですが、最後まであきらめず足りきっている姿に感動しました。
Jリーグの代表のふさわしいクラブワールドカップだったと思います。
そして決勝。
異次元って表現がいいかどうかわからないけど
バルサのサッカーが圧倒的でしたね。
特にバルサのシャビ、イニエスタ、メッシ、セスクの細かいパス回しからの打開がすばらしかったですね。スペースの作り方、スペースの使い方など本当に絶妙。
そこに集中すると、パーンとサイドを使って、サイドからガンガン仕掛ける。
チアゴ、アウベスも素晴らしかったよね。
彼らの仕掛けがあって中が生きるんだよね。
うーん、なかなかあの攻撃は止められないだろうな。
バルサが注目を浴びることは、非常に歓迎。
バルサの回しはフットサル的で、あのようなパス回しやサポートの仕方、スペースの作り方はフットサルでその基礎を学ぶことができる。
特に育成年代ではぜひフットサルに取り組んでほしいと思う。
最近は、15歳以下のフットサル登録人数も増えている。
これは確実に育成年代のコーチの方にもフットサルの良さが伝わってきている証拠だよね。
以前は、「フットサルをやるとサッカーが小さくなる」と発言する少年コーチが多かった。
そういう人たちは、今のバルサのサッカーをどう表現するのかぜひ聞いてみたいね。
話を試合に戻すと
バルサというと攻撃に目が行きがちだけど、この試合で素晴らしかったのはバルサの守備。
ネイマールにまったく仕事をさせなかったプジョルを筆頭に、完璧な出来だったと思う。
攻撃からの切り替えも素晴らしかった。すぐに守備に入り、相手のカウンターをさせない。
唯一この試合でサントスにチャンスがありそうだったのはカウンターからの速攻だったけどそれを早めに摘んでいた。
テクニカルファールっていうのはあまり好きではないけど、ファールをする位置も絶妙だった。
バルサのファールはほとんどハーフライン付近。
危険な位置に入る前に、軽いファールで相手の攻撃の芽を摘む。
やらしいなぁと思いながら見てました。
さて、そんな見どころ満載だった決勝戦。
テレビでは、メッシ対ネイマールというただそれだけの区切りであおり続けていたことに本当に悲しくなった。
確かに二人とも素晴らしい選手だし、あおるときに対立軸を出すというのはわかりやすいのかもしれない。
しかしサッカーは11人で行うスポーツ。メッシとネイマールが1対1で勝負するわけではない。
ポジションも対峙する場所ではないし。
せっかくの世界的な試合を日本でやり、しかも誰が見てもすごさが伝わるバルサが来日している。
サッカーを見る楽しみを伝えるためにも絶好のチャンスだったのではないだろうか。
なんでバルサのパスはあんなふうにきれいに回るのか、なぜサントスは奪いに行けないのか。
なぜネイマールは活躍できなかったのか、プジョルはどんな仕事をしていたのか。
スペースの作り方や使い方は?
それを、ストライカー対決などど小さな対決に仕立ててしまった番組作りに幻滅しています。
もっと腹立たしいのは
お笑いタレントを呼び、大会を面白おかしくいじる。
表彰式直後で歓喜のセレモニー中のメッシを呼んで「引退後はどうするか」などと
失礼な質問を浴びせて、あからさまに不機嫌な顔をされる。
この世界的な試合をバラエティー仕立てに盛り上げる必要があるのだろうか。
本当に残念。
スポーツはそれ自体でエンターテイメント要素があるもの。
バラエティー要素なんていらないでしょう。
それとも、番組を作っている人は、この試合がお笑いタレントが必死に盛り上げないと、盛り上がらないコンテンツだと思っているのだろうか。