理想的なクラブとは | エフネットスポーツ社長日記

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埼玉を本拠地に活動するフットサル・サッカー関連会社の社長日記です。
仕事のこと、プライベートなこと、気ままに書いております。

マルバの小学生チーム、マルバ浦安がバーモントカップの千葉県予選を優勝した。
マルバといえば現在関東2部、茨城県のチームで、下部組織である小学生チームも
以前バーモントカップで全国優勝をしたことがあるクラブ。

今回、その茨城に続いて浦安のチームも全国大会出場を決めた。本当に素晴らしいことだと思う。

マルバは、自前の施設をもち、小学生のスクールを展開するとともに
そのノウハウを利用して、各地にスクールを広げている。
普及と育成のバランスも外から見ると非常にいいように見え、各種大会で今回のような好成績を収めているほか、Jリーガーなども輩出している。

スクールの指導は、トップチームの選手が中心となって行っている。
彼らは、マルバの社員。もちろん全員ではないと思いますが、クラブが成長し、スクールが広がれば
全員社員で雇うことも可能だと思われる。

このマルバの体制は、フットサルチームにとって理想的な形だと思う。

たとえば、Fリーグのチーム。名古屋を除いて完全なるプロチームはまだ存在しないし
これから先も、すぐにそのような時代が来るとは現状思えない。

そこで求められてくるのは
・働きながらフットサルができる環境
・引退後も働ける環境
の整備だ。

毎週試合があり、場合によっては金曜日から遠征をしなければならない。
代表に選ばれれば平日にも合宿が組まれる。

そういったことを許してくれる職場の確保も各チーム奔走しているようで、さらなる拡充を求めたいところだが、それと並行してクラブで同選手を雇用していくかというのも一つのテーマだと思う。

そうなったときに、スクール、下部チームの指導というのは一番理想的でかつやらなければならないことだと思う。

フットサルはJリーグのように、何千万ももらえるスポーツでは現状ありえないし
近い将来にそこまで届くとも思えない。
そうであるならば、そこで働きながらプレーができる環境の整備をもっと進めることが
選手が安心してプレーできる環境づくりにつながると思う。

また地域貢献が叫ばれ、各クラブは地域の清掃活動や行事に参加している姿も目にする。
もちろん、それは大事なことなんだけど、クラブの地域貢献ということを考えると
そういう活動ばかりが取り上げられることに疑問を持つし
すぐに「地域貢献」という言葉を使うのもあまり好きではない。

清掃活動や地域イベントの参加などは、地域貢献というよりはクラブを知ってもらうための
活動だろう。強いクラブを作っても、果たしてそれが地域貢献なのかといえば疑わしい。

スクールを運営して、地域の子供の健全育成に寄与するということが、一番の地域貢献になると思う。

もちろん並行してやれればそれがベストだけど、まずはクラブの地固め。
選手が安心して挑戦できる環境を作らないと、いい選手が育っていかないし集まっていかない。
フットサルでトップを目指すにはフリーターじゃないと、なんていうのは今は良くても継続性はないよね。

それにクラブやリーグが消滅してしまったら、元も子もないからね。

これからFリーグを目指しているようなチームは、Fリーグに入ってからか着手するのではなく
まずはそういったクラブ組織の構造を強化することをすべきですね。

そういった意味では、ジュニアユースの立ち上げを発表したFUGAには残りの期間でどれだけ積み上げられるか頑張ってほしいね。

うちもいつかそんなクラブを作れるように頑張ろう。