今回のワールドカップ、その審判技術の高さに驚く。特に副審。
映像技術の進歩によりオフサイドの判定の後、必ず映像が出るけど、ほとんどあっている。
それもギリギリの微妙なものも、ほぼ正確に。
これを肉眼で判断しているんだから、ほんとに脱帽です。
知らない人のために一応。オフサイドは、味方選手がパスをしたその時に、ボールを受ける選手とゴールラインの間に二人以上にディフェンスがいないとき反則となります。
たいていの場合、GKはいますので、あと一人はディフェンスの最後尾の選手となるわけです。
そのため。副審は常にディフェンスの最後尾(正確にはゴールラインから二人目の選手)のところに立って、ディフェンスが押し上げれば一緒に走り、下がれば一緒に戻る。それを繰り返している。
その作業をしながら、ファールも見るし、どっちがボールを蹴りだしたかも見る。ある意味主審より大変なポジションです。
で、昨日のドイツ対イングランド。
イングランド、同点となったかもしれないあのシュート。
確かに、映像で見ると「入っていたように」見える。
でも、あれを見わけるのは相当困難。
あの場面で、ディフェンスの最後尾はペナルティーマークぐらいだからゴールラインまで約10メートル。副審は、ボールがシュートされた時は、ディフェンスラインでオフサイドの監視をしないといけない。
そして、そのシュートがディフェンスラインを越えて、ゴールに向かった時、今度はゴールに入ったかどうかを監視するためにゴールラインにダッシュする。
そう、この10メートルで追いつかないといけません。
ちなみに、先日の本田選手のFKは時速100キロ。ロベカルのFKは195キロだったといわれています。
無理でしょ、絶対。絶対追いつかない。
確かにミスジャッジといわれればそうだけど、見えないものは判定できない。
「入ったっぽいからゴール」なんて言えない。
こういうのがつきものなのがサッカーだと思います。それも含めてサッカーだと。
そうじゃなければ、審判をもっと多くするとかしないといけない。
少し話がずれるけど
テレビの実況とか、本当に煽りすぎだと思う。
特に「入っていました」とか「ファールです」とか審判でもない実況が断定的に発言するのが嫌いです。
せめて「入っているように見える」「反則のようにも見えた」って言ってほしい。
反則かどうか決めるのは、最終的に審判。
ルールブックにはこうあります。「以下の行為を、不用意に、無謀に、または過剰な力で犯したら反則になります」この抽象的な表現、つまりその基準は審判にゆだねられているってことだね。
クローゼの先制ゴールだって、反則を取る審判いると思いますよ。
映像技術の進歩は審判にとってはほんとつらいだろうね。
せめて、審判と同じ目線だけのスローにしてほしいな。
審判の頭に、カメラ付けるとか。バラエティーの芸人みたいになってちょっとうけるけど。