間接視野 | エフネットスポーツ社長日記

エフネットスポーツ社長日記

埼玉を本拠地に活動するフットサル・サッカー関連会社の社長日記です。
仕事のこと、プライベートなこと、気ままに書いております。

間接視野ってわかりますか?


うちのチームのメンバーに先日話したらわからないメンバーが数名・・・


視野には直接視野と間接視野があります。


たとえば、真正面を向いているとき、焦点があっているのは正面にあるもの。

これが直接視野の世界。


しかし、左右180度とはいかないまでもそれぐらいは何となく見えているのではないか。

これが間接視野の世界。


肉食動物は獲物をとらえやすいように目が前についている。

しかし草食動物は外敵から身を守るために視野を広くする必要があり

目は横に付いています。


これも直接視野と間接視野と近い考え方です。


で、フットサル・サッカーどちらにも言えることですがこの「間接視野」を鍛えることがプレーの質に大きく影響します。鍛えるというよりは、「慣れる」というほうがわかりやすいかもしれません。


よく「視野がせまい」と表現しますが、これは実は「間接視野を意識していない」ってことなんです。


名プレイヤーは、必ずと言っていいほどこの間接視野の意識が高いです。


先日読んだ本にも面白いエピソードが。

サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法 (edu book)/池上 正
¥1,365
Amazon.co.jp

オシムがジェフの監督をしているとき。遊びの中でシュート練習をしました。

そして、オシムはゴールの裏に立ち、キッカーが蹴る瞬間に、左か右かを指差します。

キッカーはそれを見てコースを決めるわけですが、日本人ほとんどできない。

しかし外人選手はほぼ完ぺきにこなすそうです。

日本人はボールをしっかり見て蹴ると昔から教わって育っています。

しかし外人の選手は、シュートの瞬間目線はゴールにあるのだそうです。

ボールは間接視野で見ている。

もしかしたら日本人の決定力不足はこんなところからきているのかもしれませんね。

さらにもうひとつワールドカップの時のジーコのエピソードもありました。

センタリングが上がってジャンピングボレーでゴールを決めるシーンなのですが

その時の目線はミートの瞬間までゴールを見ていたらしい。

さすが神。ジャンピングボレーですら間接視野でいけるんですから

かなうはずがありません。

で、どうすれば慣れることができるのかというと、練習や私生活で

常に意識していくしかありません。

私が最も有効的だと思うのは審判をやること。

審判は、ボールばかり見ているとボールがない場所の反則などが見れません。

たとえば、ボールが遠くにあるときにピヴォとベッキがポジション争いをしている。

そんな時ボールばかり見ていると、小競り合いのファールを見落とします。

逆に小競り合いばかり見ていれば、ボールの行方を見失います。

同時に2か所以上を見ないといけません。

ということで、年間1000試合程度審判をしているので私は結構自信があります。

皆さんも、ぜひ意識して慣れてみてください。