勝者の美学、敗者の美学 | エフネットスポーツ社長日記

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”悪態”川崎Fに処分も/Jリーグ ナビスコカップ決勝


 記事は先日のナビスコカップの表彰式でのこと。


大半の選手がロイヤルボックスから下りる際には首に掛けた銀メダルを外したが、もらったその場で外した選手もいた。

また鬼武チェアマンによると、Jリーグ、協会幹部に背を向けたり、ふてくされて座り込んだり、手すりにもたれかかったり、セレモニーにふさわしくない態度も見られた。

恒例となっているJリーグ、協会幹部との握手をしなかった選手までいたという。

(スポニチより)


 実際には見ていないので、確かなことは言えませんがこれが本当なら残念で仕方がありませんね。

大会を支えてくれているスポンサーはもとより、会場に駆けつけてくれたサポーター、テレビを見ているサッカーファン、そしてなにより将来を夢見る子どもたち。


 試合に負けて悔しいのはわかりますが、それを消化しきれないで態度に出してしまうのはプロ選手、というよりスポーツ選手として失格だと思います。


 スポーツには勝者がいて敗者がいます。

敗者には、負けを認め勝者をたたえる義務があります。

また勝者が勝者たるゆえんは敗者がいることで成り立つのであり、ともに健闘しあったことで勝者になれたのですから、敗者の健闘をたたえる義務があります。


 ラグビーにはノーサイドという精神がありますが、まさにその精神だと思います。


 その精神が欠落していて、自分が勝てばいい、自分が負けたら後は知らない、というのであれば「スポーツ」などやらないほうがいい。


 これはプロに限らず、私たちが提供しているようなフットサルや草サッカーの世界も同じ。

 対戦相手がいて試合が成り立つ。互いに真剣に戦うから勝った喜びが大きい。

 それが「スポーツ」なんだと思います。



 ちょっと話はずれますが



 先日読んだ少年サッカーの本に書いてあったのですが、最近の子供たちはユニフォームを引っ張る選手が多く、また指導者の一部もそれを容認しているんだとか。


 テレビゲームなどをやっていても、負けそうになるとリセットして始める子供が多いらしい。

ようは、自分の負けを認められないんですね。


 負けて「悔しい」という感情が、次への成長につながります。

そのためには「負け」を受け入れ消化する必要があります。


 抜かれそうな選手のユニフォームを引っ張れば止められるかもしれない。

 でも、その選手はその行為をすることで「自分の負け」を認めることができ正しく消化できるのだろうか。

そこで抜かれることで、なぜ抜かれたのかを考え修正できるようになると思う。


 で、話は先ほどのJリーグの話に戻りますが


 今回見せた態度は、子供たちにどんな感情を抱かせただろうか。


 より多くの指導者や親が今回の一件を子供の前で話題にして、フェアプレー、スポーツのついて子供たちに正しい知識を植え付けてほしいなと思います。