一昨日の日経新聞。「フットボールの熱源」というコラムに「基本を教えるボール」という記事がありました。
非常に興味深い内容だったので紹介します。
最近のボールはご存じの通り、より多くの得点機会を作るために
ボールが揺れたり、落ちたり、不規則回転を促すようにできています。
軽くて、コツをつかめば面白いように変化するので
子供でも無回転シュートが打てるようになったりします。
そして、このボールの対極とされるボールがこのコラムで紹介されています。
「ダービースター社 サッカーボール」
重くて足できちんと芯をとらえないとパスも走らないし、簡単に曲げることはできない。
ただし、表面の皮が厚くてやわらかく、扱い方をつかめがきれいなクロスがけれるようになるらしい。
体のそりと、ひねりを使って蹴る基本を習得しないと、いいボールは蹴れない。
そんなボールだから、指導者が黙って与えるだけで、子供はキックの基本を覚えていくのだそうだ。
そして、このボールを推奨している国がある。それはオランダ。
プロから育成年代までほとんどのチームがこのボールを採用しているらしい。
このコラムの中では、大宮のU14のオランダ遠征のときのエピソードが載っており
子どもたちは相当苦戦したようだ。
「ダービースターはしっかりとしたフットボールをするためのもの」
そんな難物を国を挙げて推奨しているのはいかにもオランダらしいですね。
日本代表の本田も、このボールについて少し触れています。
で、話を戻しますと、今のボールの流れというのは本当にサッカーを面白くしているのか、疑問になります。
このコラムでも紹介されていますが、GKは正面のボールすらキャッチが難しく、はじくしかないということで、欧州ではバレーボールのアンダーハンドレシーブのようなGK練習をしているらしい。
私たちが小さい頃に憧れた、マラドーナやジーコ。日本人なら木村和司。
テレビを見ては、フリーキックのまねをして「バナナシュート」などを練習したものです。
それは、いくら練習してもなかなかできないから価値があるのであって
誰でも、下手したら子供でも強ささえあればプロ並みのシュートが打ててしまうことに
サッカーの面白さは半減してしまうのではないかと危惧しています。
技術を持って、ゴールをこじ開けることに、サッカーの面白さがあるのであって
ただただ、ゴールが入る試合に魅力があるとは思えません。
特に子供たちには、しっかりとした技術を、しっかりとした練習で養ってほしいですね。