日本の民主主義
男が、老人が、政治を家業とする二世、三世が、業界の利益や自党や自分の利権を広げるために、政治をゆがめても平気な国。そんな政治風土が政治不信を広げ、民主主義の第一歩であるはずの参政権行使で、地方選挙では投票率が20%台の場合もある国。
普通の大人が普通に正義と考えることが実行できない行政組織で、上司からの公文書の改竄指示にも逆らえず、自死しなければ抗議できない国。
首相が自分を選出してくれた地域の支持者に、税金を使って規則を無視して、芸人を集め、花見祭りをして批判されても平気な国。
首相が国会で118回も嘘のつじつま合わせ答弁をして、そのために自殺者が出て批判されても平気でいられる国。
地域により国会議員を選ぶ一票の格差が3倍あっても、それを根本から改善しようとしない与野党議員が平気でいられる国。
40%の獲得票率で80%の議席を獲得できる選挙制度をおかしいと思わないで政治をする国。野党が混乱している時に、議会を解散させ与党の勝利を確実にする首相の特権行使乱用が肯定される国。
日本の周りには強大な独裁国家の中国やロシアがあり、核を持った小さな独裁国家北朝鮮もある。まさかいまだに平和を念じていれば平和は保たれると、信じてはいないと思うが、こんな地勢下で現状の日本の政治システムで日本国民は、自分が選んだ政治家が国民の幸せな生活を守ってくれると、本気で思っているのだろうか。
欧州ではどの国の国民も、民主主義とはどのようにして生まれ、守られてきたか知っている。その基礎はすでに16世紀に市民と国王や権力者との間の長い話し合いで作られ始めている。
その間、日本では第二次世界大戦が終了するまで、民主的な国民の権利はないといえるほど制限されてきた。欧州の様に周りの国との影響や協力でより良い国民国家を作り出す、という考え方も生まれにくい不幸もあり、日本はいまだに18世紀のような、ゆがんだままの政治システムを続け、改革をしようとする力は弱い。
警視総監のスピード違反に、交通巡査が違反切符を普通に切れる国や、公正、平等、正義が機能するから30代の女性でも首相や大統領が生まれうる国から日本を見ていると、この国家システムで21世紀を無事に通過できるのか心配になる。
殺人事件を犯したものを国家が殺す不合理も、いまだに解決できないでいる日本人と日本国家。死刑をいまだに温存する先進国は米国と日本だけだ。
日本人はいつになったら自分たちを本当に幸せにする本物の民主主義に目覚め、それを作り始めるのだろうか。
