戦後日本では、国防、国を守るという事を発言することはタブー視されてきた。国は交戦するための戦力は持たないという、世界でも稀有な憲法を占領国米国から与えられ信任した日本では、国防は米国駐留軍が担うという体制を80年近く続けてきた。その間、ほかの国々では米ソ冷戦下、膨大な国防費を計上し戦力を増強させて来たけれど、日本は戦争で失われた経済力再建に努力を続けてきた。そのため経済力では米国についでGDPで世界二位の経済大国になり、様々な経済摩擦を世界に振りまくまでになっていた。
最近スウェーデンではウクライナ戦争がこちらまで押し寄せる予兆も現れ始めている、として防衛省も防衛配備を準戦時体制に向け動き始めている。徴兵の増員が決まり、民間市町村も予備役を中心に戦時体制の生活チェックを進めている。防空壕シェルターの生活食料備蓄、傷病看護予備員の配置点検、兵器の備蓄増などなど。
日本人は国を守るのは私ではない、それは自衛隊や米国駐留軍の仕事と、甘く考えている。他国が攻めてくると日常生活がどうなるか想像ができない。200年も他国と戦争をしていないスウェーデン国民は、常に他国の戦争に巻き込まれない心つもりをしている。そのため新しい兵器の開発や防衛技術の開発も盛んだ。若い女性も国を守るため徴兵に自ら進んで応募する。私の娘も銃器使用とは直接関係はないが警察関連の仕事をしていて、最近銃の撃ち方の練習も受けたそうだ。自分は銃など撃ったこともないし戦争の仕方も知らないので、戦争が来れば真っ先にやられるに違いない、と思っている。もし危機が迫ったら、というパンフレットは数年前に更新され各家庭に配布された。常に用心しろ、という事だろうか。
私の住む町から35㎞の隣町には戦闘機製造メーカーSAABがある。ここは国家安全機密地区で写真撮影は禁じられている。20年ほど前テスト戦闘機が着陸に失敗して機体のバランスを失い大破した事故の際は、事故映像が大々的にTV報道された。飛行場は最近拡張もされ民間も利用している。戦争が始まればここもわが町も直ちに攻撃対象になるかもしれない。
スウェーデンとNATO同時加盟を決めたフィンランドがトルコの反対でまごついているスウェーデンを待てず、Ukrainaに兵器の最大援助を決めた。それで自国防衛に隙間ができればスウェーデンがフィンランドの防衛力補強の協力をすることを表明したりして、お互いに協力体制増強を計画している。
PUTINの大誤算で、大変な時代が来てしまったが、私には平時も平和を守るためには田中均元アジア局長の言う外交力の一層の向上は、戦力増強より優先すべきという考えには大変同調できる。