こつぶっこ
言葉って何だろう。大谷選手のDodgers入団会見を見ていてそう思った。
この若者は、渡米6年、大リーグAngersで大活躍し米国ベースボール界の様々な記録を塗り替えてきたけれど、その実績に奢ることなく常に謙譲の心を忘れず、球団フロントに対しても敬語で接する。それは今までの絶大なる日本野球選手の中でも突出していて、彼の発する言葉には、時には涙を抑えられない、清々しさまで感じる。
世界最高の契約金で新球団に迎えられたけれど、彼は勝つための法則を知っている。彼の得た莫大な契約金で球団の成長が止まることを懸念し、90%は10年後払いで良い、などと考えるプロスポーツ選手、例えばサッカー界の最高契約金のプレイヤーなど、を過去に見たことがあるだろうか。大谷選手は若干29歳、花巻東高校野球部出身者だ。通常であれば高卒選手はB級選手の範疇に入れられる球界で、一流選手になれるハードルは高かったはずだ。彼は良い指導者に恵まれ、一流の野球選手としての目標をしっかり意識して、その最高の目標に向かって最大の努力をする。そして世界大会決勝戦でも見せたように、重大な場面で全選手に同じ目標を再確認させる指導力も有している。日本球界ではかってみられたこともない、日本語で相手の立場にも思いやりつつ自分の意見を堂々と発言できる素晴らしい若者だ。
米菓メーカー亀田製菓に“こつぶっこ”という、しょうゆ味のおかきがある。食品を輸入販売していたころの人気商品だ。90年代、日本経済がふらつき始めたころ資材価格が高沸し、食品メーカーは外装は変えず内容を減らすという方法で値上げ策をとった。“こつぶっこ”も6包み入りを5包みに減量し、さらに10g毎減量までした。顧客はそれでも購入を続けてくれたけれど、なんだかそのごまかし方に不満があった。
自民党のパーティー券疑惑のニュースを見ていて、日本の政治家のモラルの低さ、政治家としての自覚のなさに驚く。特に毎日平気で申し合わせたように、国民に対して無責任な返答しかしない安倍派5人衆にはもう政治家の資格を認める人はいないだろう、とさえ思う。政治家として最も大切な説明する言葉も持てない指導者には、政治家としての奢りさえ感じる。悪いことをした昭和の政治家と比較しても、“こつぶっこ”になったなと思う。
40年ほど前、我が家の隣にStinaという女の子が住んでいて、息子たちともよく一緒に遊んでいた。大学ではスポーツに打ち込んでいたと聞いていたが、町長だった祖父の影響を受けたのか、社民党から市会議員に選出され(青年部で活躍しないと選出されない)、現在は7万人ほどの隣街の市政の責任者になっている。市には戦闘機メーカーSAABなどもあり、世界情勢が不安定な現在、国政上重要な街だ。最近新聞で、各所に点在する市民退避シェルターの再整備と予備食品150万食の保存準備を進める指示を連立保守党の協力でStinaらが出した、と写真付きで報じられていた。スウェーデンの政治家は地方議員でも、今市民に何が必要か、どうすべきかを熟知し政治を行っている。