先日,こんな記事を読みました。

イボから渋汁,ツチガエル無事カエル 九大院生らが確認」

(朝日新聞)



 天敵から身を守る手段として,分泌液の味や臭いを用いるのは昆虫の世界でもよくあることですね。身近なものとしてはカメムシがそうです。哺乳類にもスカンクなどがいいます。別々に進化してきた生物種のはずなのに,最終的に同じような方法を得てしまう。生物というのは面白いですね。



ところで,ネズミ の天敵というとパッと頭に浮かぶのがネコですね。

ネコの性格や飼い方にもよるでしょうが,「ネコがネズミを捕ってきた」「ネコを飼うようになってネズミを見なくなった」という話を時々耳にします。ネコと一緒に生活を始めたのは古代エジプト人。穀物をネズミから守るために飼われ始めました。古代エジプトでは,ネコは大切な穀物を守る尊い動物とされ,国外に連れ出すことすら禁止されていた時代があるようです。さらに,ネコを殺した人が無期懲役刑や死刑になってしまう時代もあったようです。日本へは,仏教伝来時に,経典をネズミの害から守るために,経典とともに中国からやってきたそうです。

(参考:イラスト図解 室内ねこ くらす&育てる,岩富俊樹監修,たまき みけ著,日東書院)

(参考:新・子ネコの育て方百科,桑原久美子,誠文堂新光社)

害虫・害獣から街を守るPCOの調査日記-ネズミがあけた壁穴
(写真:ネズミがあけた壁穴)


ネズミ の天敵は他にもイタチがいます。日本には固有種のイタチがいますが,住宅密集地で見かけるイタチは侵入種のチョウセンイタチであることがほとんどです。イタチはネズミ類を捕食します。イタチも屋根裏などに侵入してくることがあります。そうすると,ネズミによる被害がピタッと止むことがあります。しかし,喜んでもいられません。このイタチがもし屋根裏に住み着いたら,屋根裏を走り回ったり,フン・尿で悪臭がしたり,断熱材を荒らしたり,生ゴミを漁ったりなどの被害を出します。結局,駆除 が必要になってしまうことがあります。一難去って,また一難って感じですね。


 実は,この記事に出てくる院生は私のよく知っている後輩なんです。出会ったのは他の大学ですが。私が院生の時に,ツキノワグマの研究グループに1年生として入ってきたのです。入学当初から好奇心旺な後輩で,よく研究のためのデータ収集を手伝ってもらっていました。自分がよく知っている後輩がこのように活躍しているとうれしくなるものですね。

私も負けないように頑張らなくては。




株式会社エスケーシステムではネズミの駆除・防除 を取り扱っています




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