6/19(水)・6/20(木)の2日間で、「有機溶剤作業主任者技能講習」を受けてきました。
昨年受講したいと思っていたのですが、コロナ禍の行動制限明け直後で希望者が多かったためか、3ヶ月先の枠まで満席で。
仕事の都合を付けられる日程が取れなかったこともありますが、自分が参加することで業務上本当に必要な人の邪魔になると思いまして、申し込まずに様子を見ること1年が経過。
状況がかなり落ち着いたのか、余裕を持って申し込める状況になってきたので、今回参加することにしました。
主催は「安全衛生マネジメントセンター合同会社」
前提として会社単位で申し込むもののようで、申込用紙が完全に企業向けになっておりましたが、個人レベルでも申込可能ということで受講できました。
今回の会場は「福岡商工会議所」
過去に何度か試験に訪れたことのある場所ですが、地下鉄七隈線が延伸開通しているため、今回は櫛田神社前駅から向かいました。
ファッションビル側からではなくて、博多警察署側からの移動になります。
2日間とも、8:50~17:00まで(休憩含む)のタイムスケジュールです。
この中で講義の時間が合計12時間。これは法令で厳密に規定されておりまして、わずかでも足りない場合は無効になりますので、遅刻は絶対に許されません。
過去には、後から講習時間不足が判明して、免許を取り消された例もあるそうです。
受講者はほとんど男性。
ドライクリーニングで溶剤を使うので、もうちょっと女性もいるものだと思っていましたが……
この分野、女性の就業に制限があるんですよね。
妊娠中の女性が禁止されている業務、全ての女性が禁止されている業務があるようで。
と言うわけで、女性の受講は資格マニアであるケースが多いのでは思います(笑)
テキストのボリュームは結構ありまして、最初に見たときは「たった2日間の対策で大丈夫なのか……?」と思ってしまいました。
が、心配ご無用。試験に出るポイントはきっちり教えてもらえます。
こんなんで作業主任者の資格与えちゃって大丈夫なのか? と思ってしまいましたが……その基本的な部分ができてない『現場猫』案件が多いということなんでしょうね。
また、一見テキストの分量は多いようですが、同じ内容が複数箇所に繰り返し記載されており、少々くどいくらいです。要はそれだけ重要な話だということなんでしょう。
合間の休憩時間には仕事の電話をしている人が多くて、大変そうだなぁと……
やはり業務上必要で受けに来てる人が多いんでしょう。
また、男性100人以上が同時に受講しており、男子トイレと喫煙所が激混みでした(滝汗)
女子トイレはガラ空きで快適でしたが(笑)
2日目の最後には試験があります。試験時間は一応1時間ですが、20分経過したら解き終わった人から退出可能です。(この「20分」というのは規定されているわけではないようなので、主催者や会場によって異なる可能性があります)
科目は「健康障害と予防措置(30点)」「作業環境の改善方法(30点)」「保護具(10点)」「関係法令(30点)」の4科目、それぞれ5問ずつの計20問。
つまり保護具だけ1問2点で、他は1問6点ということになります。
合格基準は全体6割かつ各科目4割以上。保護具は配点が少ないとは言え最低2問は取らないと、最悪の場合92点で不合格ということもあり得るということです(汗)
とまぁ、そう言うと恐ろしげな試験のように思えますが、出るところはピンポイントで指定されますので、きちんと話を聞いておけば合格はまず間違いないと思います。
計算などは一切出ませんし、若干うろ覚えでも問題を慎重に読めば分かるような問題しか出ませんね。
ただ、実務上重要な点は、試験には出ないと前置きの上で、時間を取ってお話されており、単に資格を取るためだけの講義ではありませんでした。
講師は医学関係と実務関係で2名でしたが、眠くならず興味が持てるようにお話ししてくださっている感じでした。
特に実務系については、実際の業務にあたって重要な話をされていたのではと思います。
また、会場の雰囲気的に、意欲の高い受講者が多い印象でした。
不合格者にのみ翌日にメール(またはFAX)で連絡があるとのこと。同一年度内であれば1回だけ再受講が可能です(有償)。
「1年以内」でなく「同一年度内」という点には注意が必要かもしれません。3月受講の場合は再受講のチャンスはないということになりますね。真面目に受けていればまず落ちないとは思いますが。
私のところにはメールは来ていないようなので(迷惑メールフォルダに入っていたりして)まぁ合格ということでいいと思います。多分満点だろうし(笑)
石綿や酸欠の主任者を併せて取る方が多いようです。
個人的には特定化学物質&四アルキル鉛が気になるところですが、平日2日間という点がやはり厳しいですね……(この週は診療報酬改定の6月に2日間も休みを取ったことを後悔する羽目に・苦笑)
また、アーク溶接の主任者が最近新しくできたようです。
最近の法改正で作業主任者の区分と基準に変更があるようなので、「昔主任者取ったけど使ってないなぁ」という方は、制度を再確認してみるのもいいかもしれません。