イベント-2- | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7


「おい、シウォン!待てよ!落ち着けよ!大丈夫だって言ったろ!待てって!」

みんなが一斉に入り口を見るとものシウォンがものすごい形相で飛び込んでくるのがみえた。

その後ろからヒチョルが懸命に止めているがシウォンの勢いは止まらなかった。

「キュヒョン、キュヒョン!!どこだキュヒョン!」

ER中に響く声で自分を呼ぶ声にキュヒョンは大きくため息をついた。

「先生こっち!」

ウニョクが先生を呼ぶと外傷室に飛び込んできたシウォンがキュヒョンにいきなり抱きついた。

「あっ痛ぅ~.....先生痛いよ。」

しかしシウォンは離れない。

「先生、大丈夫だから。ね、先生。俺、ほんと大丈夫だから 。」

「ほら、シウォン。キュヒョンが痛がってるだろ?離してやれって。」

「そうだよ、シウォン。落ち着けって。」

みんながそう言ってもシウォンは離れなかった。

キュヒョンが耳元で何か囁くと、シウォンがいきなりキュヒョンから離れた。

「本当に本当に大丈夫なのか?」

「うん。そりゃ、当たったところは痛いけど。それだけ。それだけだから。骨も折れてない。頭も打ってない。」

「ほんとだな?」

「ほんとだから。ほら、ドンヘ先生に写真見せてもらってよく聞いてきて。」

「わかった。そこで休んでろ。動くなよ!」

「わかってるって。」そう言って手を振った。




「キュヒョーン!!どーしたキュヒョーン!!かわいそうにぃ~」

そう言 って今度はヒチョル先生がキュヒョンに抱きつき頬にキスをした。

「先生。ちょっと先生!!大丈夫ですよ。大丈夫。」

「ほんとかぁ~。どれ、見せてみろ。傷があったら俺がきれーに直してや....」

キュヒョンのシャツのボタンを器用に外していたヒチョルの手が止まった。

胸一面にシウォンがつけたうす紅の痕が広がっていたからだ。

「だから、先生・・・その・・・あんまり・・・えっと・・・」

「あいつか?」

「あたりまえですよ。他に誰がいるっていうんですか。」

「ばっかシウォン。ったくあいつは・・・」

そういいながらヒチョルは手を止めた。




「で、君は?」

と、突然側に立つに声をかけた。

「あっ、えっ、すみません。あの.....」

「俺の事故の証人だよ。偶然いあわせてくれて・・・」

キュヒョンが答えた。

「君 、確か.....分署の救急隊の人だったよね?」

「え?あぁ、そうです。よくお分かりですね。イ・ジョンファです。」

「まぁね。ここにもよく来てるよね。」

「そうですね。仕事ですから。」

「そう。まぁ、 よろしく。」

そう言って握手をして、ドンヘとシウォンが覗き込んでいる

レントゲンを見にいった。



「おい。シウォン。なんだよあれ。」

「ん?何?」

「キュヒョンのマーキング!」

「あぁ.....かわいいだろ。」

「ばっか、かわいいって.....イカレてんのかよ。」

「あいつ、色白いだろ。生えるんだよなぁ~。とくにあの時に・・・ 」

「アホか、お前は。あいつ怒んないのかよ。」

「そりゃー怒るさ。これ以上ないってくらい怒る。でもそれがめちゃくちゃかわいい。」

「はぁ?おまえなぁ~。今ここでそれ言う?」

「お前が聞くからだろ」

そう言ってシウォンは片眉をあげ肩をすくめて笑った。

「先生またやったんだぁ。よく飽きませんねぇ。」

ウニョクがすかさずからかった。





「それにしてもすごい面々がそろってるね。」

「え・・・?」

「ほら、僕、救急隊だから。こ こにもよく来てるんだよ。」

「あぁ~。」

「だから、大体ここの先生の事もわかってるし・・・」

キュヒョンは納得と言った顔でうなづいた。

「ERのドンヘ先生それと、イトゥク先生に、ヒチョル先生、あれはシウォン先生。
この病院の顔と言える先生達が君の為に勢ぞろいしてる。君って何者?」

「何者って・・・俺はこの病院のただの看護師だけど・・・?」

「ふ~ん。」

「そうだよ。ほんと、みんな大袈裟でまいっちゃうよな。」

キュヒョンは首に手をあて、照れ笑いをした。

ジョンファがそんなキュヒョンの

額にかかった前髪にさり気なく手を伸ばした。

キュヒョンは一瞬ビックリして身を固くしたが、そのまま笑い返しした。



「お~い、キュヒョン、とりあえずCT撮るぞ。」

「え?CTですか?何かありました?」

「いや、念のタメだ。」

「はい。わかりました。」

「すみません。また検査が・・・

今日は本当にありがとうございました。改めてお礼に・・・」

「スマホ、貸して。」

ジョンファはそう言ってキュヒョンが差し出したスマホを受取り、

何かを打ち込んだ。

「俺の連絡先登録しておきましたから。今度食事にでもいきましょう。」

ジョンファがスマホをキュヒョンへ返そうと差し出した。

「あ、えっ、あぁそうですね。ぜひ。」

ジョンファからスマホを受けとろうと手を伸ばしたキュヒョンの手の甲をジョンファがツーと撫でた。

一瞬手が止まったキュヒョンがジョンファの顔を見た。ジョンファはにっこり微笑むと

「連絡、待ってるから」

と言って目を細めた。