イベント-1- | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

ウォンキュ☆ひたすら妄想~

superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7

「おい、ヒョク、どうした?」

スマホの画面を見つめたまま動かなくなったウニョクにイトゥクが声をかけた。

ウニョクはスマホを無言で渡した。

キュヒョンからのメールだった。

『車にぶつかられるというイベント発生!!初救急車で搬送され中っす!( ̄^ ̄ゞ 』」

「・・・こいつふざけてんのか?」

しばしの沈黙の後、首をかしげながらイトゥクはそう言った。

「いや、あいつは大真面目かと・・・ゲーム頭だし・・・」

「あぁ、あながち否定できない。どこの病院に搬送されるのか聞いてみろ。」

「うん・・・。」


「先生うちの病院。」

「あぁ、わかった。」と言ってる側からイトゥクのスマホが鳴った。


「あぁ、ドンヘか?何?キュヒョンと同じ名前の搬送患者・・・

あぁ、それ本人だ。そう本人。本人からヒョクに搬送中だって知らせてきた。

いや、全然わからない。とにかくそっち行くから。あぁ、頼む。じゃぁ。」

「あいつ全く何やってるんだよ。」

「とにかく行ってみよう。」

「あっ、、キュヒョンからまた・・・」


『救急車ってすごい揺れるんだよ。知ってた?』


そのメールを見てウニョクは深いため息をついた。


--------


ERに着くと外傷室のベットにキュヒョンが座っていた。

ドンヘが腕を上げ下げしたり、首を触ったりして診察をしていた。

「キュヒョン!お前何があったんだよ!」

「あっ、ヒョク!来なくてもよかったのに。」

「だって、あのメール見たら来るだろ?普通。」

「そっか。」

「そっかじゃねぇよ。どうしたんだよ。」

「え?ただ歩いてたら車にぶつかられたんだよ。突然 ”ドンっ!!”って」

「ドンっ!って・・・お前またゲームやりながらでも歩いてたんじ ゃないのか?」

「それが違うんだなぁ~。俺ほんっと歩いてただけなんだよ。」

「ほんとか?っつか、イベントってなんだよイベントって。」

「え・・・・だって・・・」

「これはイベントじゃなくてアクシデントだろ?!」

「うまい!ウニョクナイス!!」

「おまえなぁ~うまい!じゃねーよ。それに初救急車じゃないだろ?」

「だって、前の時は全然覚えてないからカウントには入んないよ。」

「はぁ?なんだそれ。」

ウニョクは呆れてキュヒョンの肩をこついた。


「そういえばお前シウォン先生に連絡したのか?」

「したけど、今、ヒチョル先生とジムに行ってるからまだメール見てないかも・・・」

「ふーん 。見たら大騒ぎだな。」

「そうかなぁ・・・」

「決まってるだろ?お前何とぼけたこと言ってるんだよ。」

「とぼけてないって」

「一人で外出禁止とか言い出すぞ、絶対。」

ウニョクはニヤリと笑った。



「あの・・・チェ・キュヒョンさんはこちらでしょうか。」

「え・・・あっ、はい。」

「あぁ、よかった。これ、預かったままでお渡しするの忘れちゃったんで・・・」

そう言って見知らぬ男が入ってきた。

「あぁ、さっきの!!ありがとうございました。居てくださって助かりました。」

「いえ、たまたま居合わせてよかた.....治療は終わったんですか?」

「 いや、まだ途中です。なんか大げさになっちゃって.....すみません。」

「いえいえ....そうそうこれ。キュヒョンさんの物で間違えないですよね?」

その男はゲーム機を差し出した。

「あっ・・・すみません。ありがとうございます。」

キュヒョンがはにかみながら礼をいった。

「それ、セーブしておきました。」

「え・・・?」

「だからセーブ。」そう言ってキュヒョンのゲーム機を指差した。

「え?すみません。していただいちゃって・・・」

「それ、面白いですよね。」

そう言ってその男はさわやかに笑った。


(んんん?なんだこの感じは。)

(キュヒョン。お前も何はにかんでるんだよ。)

2人のやり取りをウニョクは見逃さなかった。


「キュヒョン。この方は.....」

「あぁ、事故現場にたまたまいた救命士さん。俺の事故の証人さんだよ」

「えっと、すみません。よろしく。」

そう言って目を細めながらウニョクに手を差し出した。


その後も二人の会話は続いていた・・・というよりはずんでいる。

普段のキュヒョンを知ってる奴だったらこの状況はいかに不思議な状況かわかるはずだ。

なのでウニョクは戸惑いを隠せない。

(あいつが初対面の人とあんなに打ち解けてるなて.....)

「これ、もしかしてヤバいパターン?!」

ウニョクの目がいたずらに輝いていた。