ホスピタル~始まりはここから5~ | ウォンキュ☆ひたすら妄想~

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superjuniorのシウォン(siwon)とキュヒョン(kyuhyun)のふたり
ウォンキュ(wonkyu)がベースな小説展開中。
が、いろんなカプも活躍中!!


twitter→@won_kyu7

「あれ~、シウォンはぁ~?」

とヒチョルがシウォンがいない事に気づいたのは二人が出て行ってしばらくたってからのことだった。

ウ「あぁ、キュヒョンが帰った後、すぐ出ていきましたよ。」
ヒ「ふーん・・・」
イ「なんだ、せっかくあいつの帰国祝いだってのになぁ。」
イ「そういえば、お前キュヒョンに言ったか?シウォンのこと」
ヒ「いや、お前は?」
イ「言うタイミングなかったなぁ」
ヒ「まぁ、そのうち話してやるか。」
ウ「???何の話ですか?」
イ「あぁ、お前も関係者だからなぁ。覚えてないか?2年前のあの事故の日。」

あの日ERに運び込まれたキュヒョンは誰が見ても助からないと思っていた。
左側頭部から鎖骨にかけての大きな裂傷を負い、
左足は本来向いてはいけない方向を向いていた。
右のこめかみ付近の裂傷はかなりの修復が必要で、
肋骨が折れ肺に刺さっていた。
今にも呼吸が止まりそうだった。
その日ERの当直医だったドンヘはすぐ整形のヒチョルと脳外のイトゥクへオンコールし、
他にも運び込まれてくる患者の対応に追われていた。

ヒ「おい、どうしたんだ?」
イ「何があった?」
ド「うちの病院の新人ナースたちが乗ったバスが事故にあったらしい。」

ドンヘは分かっている限りの情報を伝えた。

「おいキュヒョン!キュヒョン!!しっかりしろよっ!!
キュヒョン頼むよ、目を開けてくれよ!!」

進む方向から必死に呼びかける声がした。
キュヒョンに付き添っているウニョクの声だった。

イ「おい、ウニョクどうした?」思わず叫んだ。

外傷のベットに横たわっているのがキュヒョンとわかり、
やっと事の次第が呑み込めてきた。

ウ「先生、お願いだかこいつ助けてよ。
気が付いたらこいつ隣にいなくて・・・外にいたんだよ。」

イトゥクにすがりつくウニョクをヒチョルがなだめながら
彼の傷を診るよう他の医師に託した。

ヒチョルとイトゥクは懸命に治療を行っていたが、
心臓が止まったことを示すモニターのアラームが鳴り響いた。

「キュヒョン、キュヒョン!!しっかりしろよ!」ウニョクが叫ぶ。

ヒチョルが心臓マッサージを始めたが反応はなかった。

「開胸しよう。準備して!」外傷室に声が響いた。

大きく開かれたキュヒョンの胸へ手を入れその心臓のマッサージを試みたのは
心臓血管外科医としてアメリカへ研修へ向かう渡米前に
ヒチョルとイトゥクに会いに来ていたシウォンだった。
皆、キュヒョンを救うことに必死たっだ。
祈るしかないウニョクは麻酔と興奮状態で意識を失った。

とにかくやれるだけのことはやった・・・あとは祈るしかない。
シウォンはフライトの時間があるので2人に後を託し病院を後にした・・・って

ウ「えっー!!あれって、シウォン先生だったんですか?!」
イ「そうだよ。お前気を失ってたから覚えてないのか。」笑いながら頭を撫でた。



なぜシウォンが自分の胸の傷を知っているのかキュヒョンは不思議だった。
胸の中心にある大きな傷。3年前のあの事故の日、一度は止まったこの心臓。
後からイトゥク先生が教えてくれた。
開胸して直接心マしたから助かったって。
回復するまで4か月かかった。
今でもあの日を夢に見る。
シウォンに頭をなでられながらその手を振りほどくことを忘れるくらい
何が起こっているのかわからず、呆然とシウォンをみつめた。
その視線に気づいたのかシウォンは

「あぁ、ごめんごめん。俺だよ・・・それ。よくがんばったな・・・」

シウォンは耳元で囁き俺の胸に手を当てた。

キュヒョンは一瞬何の事だか理解できず、思考が停止した。
ってそもそもなんで耳元でささやかれたのか理解できなかった。
何よりも囁かれた耳が異様に熱くなったことに自分で驚いた。
それにこの人はなんでこういちいち芝居がかってるんだ・・・
とキュヒョンはまじまじとシウォンの顔を見た。