今更な水温む。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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俳句の世界には、「水温む」という春の季語があります。みずぬくむ、とついウッカリ読みがちですが正解は「みずぬるむ」。冬、凍てつくように冷たかった川や湖、池などの水が春の日差しで温かくなり、その周りや中にいる生き物や植物も少しずつ生き生きとしてくる雰囲気をイメージさせる季語だそうです。確かに水温が上がればじっとしていた水辺の生き物たちがちょろちょろと泳いだり、カサカサと動き始める姿が目立ってきますよね。「寒かった時はどうしていたんだろ?何処にいたんだろ?」と昔から不思議に思っていました。魚や水中で暮らす虫たち等は水底に潜んだり水草の隙間にに隠れたりして、ちゃんと冬ごもりをする術を知っているのでしょうね。
初夏の日差しに汗ばむような最近には、水温むはちょっと過去な季語ですが、水道の蛇口をひねって水を出す度、「ぬるくなったなぁ」と感じる今日この頃。手を洗うのも気合いと覚悟(?)がいる冬場と比べたら、今は気軽に手洗いうがいを励行できます。ペットに与える水も温んできている訳ですが、「何となく飲みやすく(または浴びやすく)なったな」と彼らは感じているのか…そこは、謎です。インコたちは真冬の冷たい水道水でもバシャバシャ水浴びする(原則お水で水浴びさせます。お湯で水浴びさせてはいけないんです。羽の脂が落ちすぎて抜けやすくなっちゃうので)ことがありましたから、水温はあまりこだわりないのかしら。水浴び後の羽がボサボサになったインコたちの姿…寝起きの寝癖が激しい人みたいでちょっとクスリとします。