母の日と緑のテープと。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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1900年代始めあたりに欧米の政治運動家の女性が「母を追悼し、平和な世界を願う」という祈りを込め、5月の第二日曜日に教会にカーネーションを捧げた…母の日の由来の1つとして有名なエピソードだそうです。他にも高齢者施設利用者にプレゼントを捧げたのが始まりで広がっていったり、奉公をしている子供達が母親に会える日だったのが徐々に解釈が変わって…等、各国由来やお祝いの仕方は違えど、「お母さんありがとう」の気持ちを伝える日を特別にもうけている所は少なくないみたいですね。親にはできる限りの感謝しなくては…というのは勿論念頭にありますが。イエス様を失った時に流れたマリア様の涙がカーネーションになった…そんな悲しくも美しい伝説は個人的にウルッときてしまいます。
私が小学生の頃はまだ「半ドン」時代でして、午前中は授業や行事がありました。なので第二日曜日の前日の土曜は毎年決まって「造花のカーネーションと手紙やカードを作る日」でした。「お母さんのために丁寧にねー」と言われながら、先生と一緒に皆でカーネーションを作る際、配られた針金と赤い紙切れが先生の指示通りに手を動かすとあれよあれよという間にカーネーションに変身していく様子に独り感動していたっけ。とくに針金に緑のテープを巻き付け茎にしていく作業は肝心の母への謝意や真心を込めることも忘れたように熱中しちゃってましたね。緑のテープ、配られた時はただの細長い紙なのに、針金に巻き付けるように引っ張るとノリ状の粘着質な何かが出てくるんです。あれは幼心に不思議だった…。