高校時代、研修で海外の寮で短期間暮らしておりました。その国は日本野漫画ブーム真っ最中(今もでしょうが)。学内でも現地の生徒は漫画に興味津々。日本の漫画のような女の子を描ける生徒は注目の的でした。私もちょっとだけなら描ける、とつたない英語で伝えたら｢可愛い女の子かいて！｣と言われてしまいました。なので私の考える可愛い少女漫画キャラを描いたのです。
少女漫画のなかにもしも、｢メガネがチャーミングな女の子｣や｢八重歯が可愛く目立つ子｣、｢ちょっとドジで内気だけど優しくて友達おもい(萌え袖)｣｢おまけにお下げ髪かツインテール｣…そんな設定の子女が登場したらその子は好きなキャラクターとして読者からモテモテになる可能性が高いだろうなぁ、なんて考えておりました。このデザインが世間一般的に人気となるかは分かりませんが、｢いい線は(いい線とは？)いく｣と信じていたのです。しかし、国際的(？)にはそうはいかなかった様子。生徒の一人が｢カワイイ！カワイイけど、この子はクラスの男子を独り占めできないわ｣と私にも理解できるように説明してくれました。そうか、あからさまにモテモテムードを出さねばならなかったか！と悟ったところで休み時間が終わり、異文化カワイイサミットはいったん閉幕したのでした。