清水の舞台から飛び降りる…という表現がありますね。思い切った決断や行動を起こすことをいいますが、比喩ではなく、昔々実際に行われていた願掛け方法だったと聞くので驚きます。清水寺にある張り出した例の舞台(本堂？)から願掛けで飛び降りた人々が大勢いらして、｢ケガで済んだら願いは成就する、死んでしまったら神の国へ行ける｣と皆思っていたのだとか。ご本人は必死の覚悟で叶えたい願いのためにエイヤっと飛び降りるのでしょうが、飛び降りたその後のレスキューはやはり寺の関係者の方々や居合わせた参拝客の方々だったのかなと考えると、なかなかの｢周囲巻き込み型願掛け｣だったんじゃないかと…。ちなみに諸説ありますが飛び降りても枝葉や木々がクッションがわりになり、生存率はそれほど低くはなかったそうです。とはいっても、それなりのケガはしていたでしょうに。
日本だけではなく、世界のあちこちで願掛けと称した謎の行為は存在していそうです。泉に向かってコインを投げたり、展望台から見える遠くの山に設置されたモニュメントに石を投げて当てようとしたり、洞窟からわき上がるお水を飲んだり…叶ったという後日談も伺いたいです。