よくお酒やお塩、葉っぱなどを使って｢お清め｣をする儀式や作法がありますが、お砂糖やジュースなどを使う事はあまりないなぁと今更ながら思います。やはり古くから伝わる手段として存在するからにはアイテムそれぞれに意味があり、｢それじゃなきゃ効果が期待できない｣という確信もあるのでしょう。世界的に見たらもしかしたら甘いものがお清めとして使われる地域もあるかもしれませんし。諸説あるようですが、ウェディングケーキは悪魔が嫌いなシュガークラフトをふんだんに使い、シュガークラフトの塔として新郎新婦を悪魔の誘惑から守る役割をしていたのが始まり…という西洋の言い伝えもあるようです。日本で育ち絵本の中の虫歯菌と地獄にいる悪魔とトランプのジョーカーの区別もつかない子供時代を過ごしてきた私からすれば、｢悪魔って甘いの嫌いなんだ…｣と意外でした。
ちなみにトランプのジョーカーは宮廷にお仕えする道化師のことで、愉快な言動とするどい風刺などで王様や貴族たちを盛り上げる役目を果たしていたそうです。