当たって砕けろ!と言われて、必ずといっていいほどわいてくるのは「いや…砕けたらダメなんじゃ…」という突っ込みにも似た感情なのですが、どうも「当たって砕けろ」は砕けておしまいという悲観的な表現ではないようです。当たって砕けるかもしれないが、とりあえずは挑戦してみようよ…の精神までがこの言葉の意味としてふさわしいようです。当たって砕けろの気持ちで挑戦したら、うまく行くかもしれない。そこに望みを託すのも悪いことじゃないよ、と伝えるために出来た言葉のようですが、短縮したためにもれなく「砕けてしまったらおしまい?」と受け止められて、言われた側は動揺する傾向になってしまったのかも。
玉砕覚悟、という言葉だと「砕けないかも」的な可能性は残るニュアンスですが、当たって砕けろ!だと「砕ける結果が出がち」なムードが漂うのでしょうね。多少文言が長くなっても「当たって砕けろの気持ちでぶつかっていく勇気も大切」と伝えるのが、挑戦しようかしまいか悩む方には時に親切となるのかもしれませんね。ちなみに最近当たって砕けろの精神で挑戦したことは、雨が降りそうな空模様なのに、買い物のために自転車で外に出たことでしょうか…いや、ささやかすぎて言ってて恥ずかしくなりました。