懐かしんでたりして。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

祖母おリュウの家のすぐそばに、池がある学校がありました。夏休みに祖母の家に行っていた幼少期は、グラウンドともに池のある場所も解放されていたため、よくパンを持って池に行きました。池には金魚や鯉が泳いでいて、パンをまくとバシャバシャと近づいてくるのです。鯉が口をあんぐり開けこっちに寄ってくるのがどうにも可愛くて、食パンや中身を抜いた菓子パンを食べさせては「おいしい?」と聞いているような子供でした。祖母のいる地域では魚は「どど」や「どどっこ」と言っており、「どどにパンあげる」と出掛けるのが夏のルーティーンでしたね。

最近では魚には専用食を、という風潮ですし、その学校も改装して池はなくなったようですからパンを池にまくというのはなかなかできないムードのようです。我が家の魚たちも専用のふりかけみたいなご飯をがつがつ食べています。そんな様子を眺めていると、かつてご飯粒をわざと残したり、古いパンを取っておいたり、鰹節の袋にこびりついた粉を集めたり、魚や亀のためにしていたことを思い出します。亀なんかは長生きですがら、「昔は鰹節とか煮干しの残骸でしたねぇ、エサといえば。いやぁ、今はすっかり栄養重視で…」なんてコメントしてくれそうです。