ちなみに灯油を入れる作業は父から教わりました。玄関に新聞紙を敷いてタンクを置き、灯油用ポンプをタンクにそっと入れ、灯油タンクからストーブのタンクにジュワージュワー。こぼさないように慎重に…。何だか儀式のようでした。
タブレットや携帯電話を充電するときや、加湿器のタンクに水を補充したとき、お風呂上がりの肌に保湿化粧水を塗ったときなど、「対象物が飢えや渇きを訴えた後、与えられたケアに満足してく様子」を感じることが好きです。タブレットや携帯電話は「電気来たー‼」とコンセントから栄養を与えられ、加湿器は「水来たー‼」とゴクゴクとタンクの水を飲み干すように溜め込み始め、肌は「潤い来たー‼」とグングン化粧水を取り込んでいきます。今皆に与えられているなぁ私…と、謎めいた充実感を覚えて、ニヤニヤしてしまうのです。実家では灯油ストーブのタンクに灯油を入れる時もそんな気持ちになっていたような気がします。昔から灯油を入れる作業が好きなのはこういう心理が影響しているのでしょうか。