逆に苦手になってしまった味や香りも存在します。あまりネガティブな紹介はしたくないので、「ちょっとだけある」と言うだけにしておこうかしら。というわけでスジコの味、単品で味わうことが苦手になってきたことは内緒です。ご飯と一緒ならいいのですが…、そのものだけを食べるスキルが下がったように感じます。スジコはご飯と一緒に出てくることがほとんどなのですが。
10月が始まります。外では9月の終わりくらいから金木犀の香りが秋風に乗ってそよそよ、ふわふわと香っています。小さい頃は学校の帰り道にクラスメイトたちと校庭を通りすぎながら「なんだか芳香剤の香りするねー」などと笑っていたのですが、今となっては甘くて心地よい香りに感じます。子供の頃食べられなかったものが成長するにつれて美味しく感じるようになってくる…そんな現象がよく起こる味覚と同様、嗅覚も大人になると変化をするのでしょうか。昔は苦手だった香りが現在気分を穏やかにしてくれる香りに変化するのは不思議なことです。食品ではジャガイモや春菊、青魚などがあげられます。香りになると…、バニラ、ラベンダー、金木犀などは「自分のなかで良い匂いするランキング」の順位をぐんぐんあげています。