鳴ったら動く。 | 壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

無意識に反応してしまう時があります。
例えば車のクラクションや緊急車両のサイレン、「~に曲がります、ご注意下さい」のアナウンス。明らかに近くで鳴ったり言ったりしてはいないのに、「あ、よけなきゃ」という気持ちが先行し、謎のツーステップを踏みながら壁側に避難するのです。急に始まる過剰反応に周囲は「!?」と異常を感じるかもしれません。

例えば猫の鳴き声。かすかな「ニャー」が「あれ?どっかで呼んでる?」ときょろきょろしてしまい、無言の確認作業のように声のする方向をじーっと見つめてしまうのです。方向に目を向けているだけなので、猫は滅多に出てこないわけですが…反応せずにはいられません。

その昔、バイト先の先輩が「『チーン』と鳴る卓上ベルを『呼び出し』の合図として使っていた前の職場」での話を聞いたことがあります。先輩は厨房にて料理担当だったらしいのですが、カウンターの向こうから「チーン」で接客担当の方と連絡を取り合っていたら、その内テレビの「チーン」が鳴るシーンでも、自転車の「チーン」でも、仏壇の「チーン」にまで反応して「ん?俺呼ばれたっけ?」ときょろきょろしては我に返って赤面する現象が起きていたそうです。

チーンもサイレンもニャーも、人の注意を引き付けるように構成されているでしょうから、私やかつての先輩の反応は正しい…と思いたいです。時々私と同じように、クラクションで右往左往の片鱗を見せる「同胞」も道中発見するため、「私だけ感」はないのですが。