コンタクトレンズを入れていると、突如予期せぬ痛みが押し寄せて来ることがあります。痛みの正体は…そう、「さかさまつげ」です。私の下まつげが本体の私以上にやる気満々の時が多々あり、コンタクトレンズの装着がさも自分の出番であるかのように出しゃばってくるのです。「よぉ、コンタクトレンズ。おいらも混ぜてくれよ」といわんばかりの乱入ぶりに、私もコンタクトレンズも「ひぇぇ」と脅威を感じずにはいられません。
さかさまつげは、まぶたの皮膚が薄い東洋人に多いらしく、この「出しゃばり行為」に怯える人は少なくないようです。ウェブを見ていても同志の声を聞くことができてホッとはしますが、眼球に向かって睫毛が生えているという「睫毛って本来眼球守るためじゃなかったっけ…」と考えさせられる事態が起きていることは謎なのですが…。
「わー、すっっごいさかさまつげ!!」とマダム風のヘアメイクさんに言われたときは、「お、感嘆された」とちょっと誇らしく思いながら「ええ、さかさまつげニストですから」と意味不明な返しをするくらいの余裕はあります。体に起きた不思議現象ですが、何とか穏便に付き合っていけたらいいなと思います。