お疲れ様です、支靜加です。
最近寒さが増してきたため、寝る前に「ゆたんぽ」を用意することにしました。小さい頃は耐熱性で固く、楕円型のゆたんぽ…いわゆる「いにしえ」のThe・ゆたんぽを母が用意してくれましたが、現在ゆたんぽ事情はちょっとした変化を見せており、氷まくらのようなゴム素材で、中にお湯を入れて使うものが多いそうです。
私のゆたんぽです。ね、氷枕みたいでしょ↓。
ゆたんぽの中には枕のような形のパッケージをレンジで数分チンすると、夜ずっと暖かい、というハイテクゆたんぽもあるそうで…
ゆたんぽといえば、ちびシズだったころ父の本棚から取り出してよく読んでいた、西岸良平さんの『三丁目の夕日』という作品の中の一節をいつも思い出します。
その回の主人公は、いつも長いズボンをはいて登校し、体操着にも水着にもなろうとしない小学校高学年くらいの女の子でした。身体測定の日にもズボンを脱ごうとしないため、保健委員の女の子たちから(保健委員…何て懐かしい響き)も不審がられ、下校時にはクラスの男子からも「ズボン女」とからかわれてしまうのでした。すると、クラスでも硬派の(気は優しくて力持ちタイプですね)男子「かっちゃん(名前はうろ覚えですが…)」 が彼女をからかう男子たちから庇います。
かっちゃんと彼女は2人きりになり、一緒に帰るのですが、彼女はついにかっちゃんに長いズボンの秘密を打ち明けます。
彼女の両足には、まだ小さい頃にゆたんぽの栓が抜たために出来てしまった火傷の跡がありました。彼女は傷痕を気にして、足を長いズボンで隠すようにしていたのでした。
しかし、かっちゃんは半ば無理矢理彼女のズボンをめくり、足を見て
「なんだ、こんなの全然気にならないや」
と彼女に言います。戸惑う彼女にさらに彼は
「嘘だと思うなら舐めたっていいぜ?ほら、全然平気だろ?」
と彼女の足をぺろり。
…女の子の足を舐める男の子…普通でしたらトンデもな事態ですが(笑)、かっちゃんの硬派っぷりも手伝い、子供らしい無邪気で温かい雰囲気を感じました。
その後、彼女は長いズボンをはかなくなり、体育や遊びにも積極的に参加し、お友達も増えました。周りのクラスメイトは彼女の足を見ても傷痕に気付かず、「あの子はなんで今まで長いズボンばかりはいていたんだろうね」と疑問がられる、というオチでした。
気にしていたのは彼女だけだったのですね…ちょっといじらしい、乙女のお話でした。
ゆたんぽから始まり、ちょっと温かいストーリーをお送りしてしまいましたが、
本題は「支靜加はゆたんぽ好き」とお伝えしたかった次第です(笑)。
それでは、本日はこのあたりで。