鉄砲撃ちのイメージ | 仕遊のブログ

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独立・起業して20数年
悪戦苦闘している日常を綴ります

このところ鉄砲関係の用事が続いている。

経験者講習に技能講習、そして春の銃一斉検査。

今年に入ってから銃の用事で所轄警察署へ既に5回も行っている。今年は当たり年だなあ。

 

 

先日、日頃お世話をしている銀行(NISAだの積み立てだのとやたらうるさい)へ行った時に雑談の延長から「そういえば社長の趣味は何ですか?」と担当者に聞かれたので、「ん?趣味?トレッキング」と答えた。

本当はトレッキングなんて全く縁が無いのに、何となく健康的でイメージがいいからそう答えた。商売人はイメージが大切なのだ。

でも以前は狩猟で丹沢の山を駆けずり回っていたのだから、トレッキングもあながち嘘ではない。(鹿やイノシシを追いながらだけど)

いやそれどころか、巻狩りでは手まで使って断崖を登ったりしていたのだから「趣味はロッククライミング」と言っても過言ではない。(鉄砲背負いながらだけど)

よし、今度銀行で「ロッククライミングもやってたよ。丹沢で」と言ってみよう…て、アホか。

 

自分が銃所持者ということを周囲の人は殆ど知らない。

鉄砲を撃っていることは我ながら良い趣味と思っているが、「銃」のイメージってとてもデリケートなところがあり、拒否反応を示す人も結構いるので公言はしていない。

近所で自分が銃所持者と知っているのは、仲良くさせていただいている隣のお宅くらいで、他の近隣の方々は多分知らないと思う。

公言しない(できない)のはもちろん防犯上の理由というのが大きいが、近所の方々に不安を与えたくないのもある。

もし自分が銃とは縁のない生活環境だとして、近所に猟銃を持っている人がいたら物騒だし気持ちの良いものではない。

 

仕事絡みになると尚更で、特に金融機関などに対し自身が「銃所持者」という事実は伏せている。

銀行から融資を受ける際は会社の経営状況が大前提だが、以前「経営者個人の資質や心証(心象)も審査判断のひとつ」と言われたことがある。

銃が「負のイメージ」として融資審査に影響が出るかどうかは不明だが、借りる側からすればスムーズに融資を受けたいわけで、少しでも懸念される恐れがあるものは伏せるか排除する。

しかし実際のところ銃所持者と融資の関係ってどうなんだろう?

やはり銃所持者というと難色を示されたりするのだろうか?

 

何年か前に射友Hさんから「自身の銃更新にあたり所轄の警察署からそっちに身辺調査の連絡が行くかもしれないのでよろしゅう」と言われ、実際にHさんの所轄署の生活安全課から「お友達の銃更新の件で、聞きたいことがある」と電話が来て驚いたことがあった。

自身の所轄署では銃更新の場合、警官の訪問(銃と弾の保管状況の確認、近所へ聞き込み)のみで、知り合いにまで電話して確認することは今まで一度もない。

後でHさんに聞いたら職場へも連絡があったという。彼は我々の知らない別の一面でも持っているのだろうか?

職場へ連絡といえば、以前銃の所持許可申請の時に一度だけ警察から会社へ電話があった。

うちは事務社員さんが対応してくれたから良かったが、勤務先によっては「銃所持はNG」という所もあるだろう。

知り合いの元警察官でこよなく鉄砲を愛し、ライフル射撃に人生を捧げた人がいるが、勤務先(県警)からの風当たりは強かったという。

これがオリンピックのライフル射撃競技で金メダルでも獲れば、日本の警察挙げての英雄に変わったんだろうなあ。

 

銃を使用した凶悪犯罪が起こる度に県警本部へ「銃刀法をもっと厳しくしろ」みたいなクレームがあると、先月の経験者講習で言ってた。

世間一般では「鉄砲撃ちのイメージ」って良くないのだろう。鉄砲撃ち=犯罪みたいな。それは分かる。

でも、その鉄砲撃ちから少し言わせてもらえば、銃を使った犯罪を起こす野郎なんてごく稀で、これだけ身元(家族まで)をハッキリさせられ毎年必ず現況を報告しなければならない趣味なんて他にはないのだ。

警察からの抑制下というのもあるが、殆どの銃所持者は真面目できちんとしており、世間のイメージとはちょっと違う。

それよりも平日の朝、千葉の高速道路で目の前の車を蹴散らしながら猛スピードでゴルフ場へ向かう高級車に乗った馬鹿の方が、余程イメージとタチが悪い。

 

話は前後するけど、今日「春の一斉銃検査」に所轄警察署へ行ってきた。

受付時に「アンケートをお願いします」と用紙を渡されたが、「あなたはハーフライフリングの銃を所持してますか?」「ハーフライフリングの替銃身を持ってますか?」とあった。

この度の銃刀法改正に絡んだアンケートみたいだったが、これって何の意味があるのだろう…

これからハーフライフリング銃の所持者は、要注意人物としてリストアップでもされるのか?

 

アンケートよりも、検査会場でまごついている不慣れな警察官たちのクオリティーを如何にかした方がいい…と呆れてしまった日曜日の午後。