梯子の物語も紹介しなければ | Siyohです

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音楽とスピリチュアルに生きる、冨山詩曜という人間のブログです

今、オーストラリアのマンデラエフェクトがなぜ起きているのかという記事をまとめようとしているのですが、その過程で「梯子の物語」として有名な話に出てくる停点理論を参照しなければならなくなりました。ただ、ここで必要なのは停点理論だけであって、実際の梯子の物語は必要ではないのです。とは言え、やはりそれもある程度は書かないと、全体の話がつながりにくい。それで最近調べ直していたのですが、オリジナルのスレはほとんどアクセスできなくなってしまっていますね。あちこちにまとめがあって、全体の流れは今でもたどれますが、記事として取り上げるには一次資料を見たかったので、残念です。昔読んだ、記憶にしかない部分が本当にそうだったか確認したかったのですが、どうやら無理なようです。

 

さて、一体「梯子の物語」って何?と思っている方のために、これくらい紹介しておけばよいだろうとまとめたことを書きます。

 

2008/09/22(月) 07:56:57に「不可解な体験、謎な話~enigma~Part47」という2チャンネルのスレにこんな書き込みが現れました。

 

以下、今考えている記事の下書きです。

 

のちに「梯子」の愛称で呼ばれることになる26歳の青年が、都内の自宅近くのコンビニでタバコを吸いながら雨宿りしていた。彼は中年の上品なおじさんと話し込み、気がつけば一時間くらい話していた。その後梯子は酔っ払った友人に電話で呼び出されタクシーに乗ることになるのだが、待っている間に男性は妙なことを言い出した。いくつか梯子に関する近未来の予言をすると、来年1月2日に指定の神社に行ってある女性と必ず出会いなさいというのだ。話の途中にタクシーが来てそれに梯子が乗り込むと、男性はドアが閉まる直前に紙切れとピアスを渡してきた。メモには英語と日本語でいくつか意味のわからない言葉が書いてあるとともに、神社で目的の女性と会ったらそのピアスを渡すように書いてあった。その他にも、梯子の家族関係のこと、彼の他に二人補欠がいることなどが書かれていた。

11月の初め頃、夜遅く帰宅途中の梯子の目に小学校低学年くらいの男の子が入った。迷子なのかと思い警察に連れて行くと翌日、男の子には無事迎えが来たのだが、その子から梯子に預かっているものがあると警察から電話が来た。梯子はマフラーを渡したことを思い出して取りに行ったが、マフラー以外にある写真の入ったパスケースを渡された。自分のものではないと思って写真を見ると、そこには彼と妹、そして亡くなった両親が映っていた。彼の両親は中学生の時に亡くなっているので、成人した彼と一緒に写っている写真はあるはずがない。

彼はその頃、事故に遭った妹を引き取って、一緒に暮らし始めていた。しかしここまで荒唐無稽なことを妹に言えず、数日後、仕事が手につかずに早退したところ、さらなる不思議が待ち構えていた。早退して銀行に行った後、彼を名指しで呼び止める女性がいたのだ。女性は、会うのは初めてだけれど私はあなたのことをよく知っているという。すでに精神的に参っていた梯子は怒りと共に、「なんなんですか?メモの人の仲間ですか?宗教なんですか?」「この悪趣味な写真もあなた達の仕業ですか?」と言った。すると彼女は、あなたに起きていることを話しますから喫茶店に入りましょうと言った。そして梯子は停点理論を聞かされる。未来・現在・過去というのは実際は存在しなく、本当に存在しているのは数え切れないほどの同時多発的な可能性、つまり停点だけだと言うのだ。女性は、梯子の見た写真にはおそらくあり得ないことが写っていたのだろうと言い、それは停点として存在している可能性から引っ張ってくれば可能だと説明した。更に彼女は停点のデモンストレーションとして、喫茶店内に梯子と彼女しかいない状態を作り出した。

この謎の女性は、神社に行かないのならば妹も梯子も全力で守る、もし行くのならピアスは所持せず、目的の女性を見かけても声をかけないで欲しいと言ってきた。この先、最初の男性とこの女性がどういう立場の人達かわかってきて、その関係者も現れる。中でも「ゆんゆん」の愛称で呼ばれることになる書き込み主は、どうも人間を超えた存在のようだ。1月2日には、神社の場所を特定して梯子の姿を見ようとした人、ビデオに撮ろうとした人などが集まり、彼の話が全くの作り物ではないことが証明された。梯子はそこで女性にピアスを渡すことができず(実は友人が彼から取り上げて、彼の役割を果たしてしまった)、彼はその後意識を失い、2028年の未来で目覚める。しかし掲示板で見ている人たちは当初、その未来を体験した梯子が帰ってきてからの様子だけを知ることができた。ただ、未来に行ったかどうか以前に梯子の状態がおかしい。それまでずっと妹思いの兄を演じてきていたのに、なぜ最愛の姉がいないのか、そしてなぜいないはずの妹がいるのかと書き込みしてきたのだ。

この話は現在まで続いている。そして、補欠だったと思われる人に関する書き込みも出てきた。2012年に、もう何年前かよくわからないけれど、池袋東口の西武前の灰皿の所で似たようなメモをもらったと書き込んだ人がいる。そのメモには1月2日に赤城神社で、偶然を装って女性に会うように書かれていたと。彼はどうせ悪戯だと思ったけれど、友人とそのメモを見ながら、赤城神社ってどこ?などと言っていたのを覚えているそうだ。そして彼も、メモを受け取った翌年、指定の日が過ぎてから過去にあった記憶と違うことが多くなったと述べている。京都で似たようなメモをもらった男性の場合はもっと悲惨だ。こちらの場合は、そのメモを見た友人たち三人によると、指定の日付が過ぎたあと、本人の中身が別人に変わってしまい、友達も彼女も忘れてしまったようになっていたそうだ。友人たちは、その中身が梯子の持っていたものと似通っているのを覚えているが、当の本人はそんなメモなど知らないと言うばかり。メモをもらったのは2008年6月で、指定の日付は記憶によると11月だったとのことだ。

どうです。興味深い物語でしょう。とりあえず全貌を知りたいという人は、BTTPさんのページがよくまとまっていて見やすいと思います。

 

 

この物語の起点となった梯子氏は、フィクションの形で自分の知っていることをすべて公開するつもりで、ライターに頼んでいると言っているので、いずれそれが読めるのが楽しみです。ちなみに私は、こうした流れが出てきた背景は、ジョン・タイターたちが停点をガチャガチャといじったからなのでは、とか、大抵の停点にいる存在は幽霊と同じ原理の存在なのでは、なんて思っています!