あるエクトプラズムの裁判 | Siyohです

Siyohです

音楽とスピリチュアルに生きる、冨山詩曜という人間のブログです

ヘレン・ダンカンという、エクトプラズムで故人を物質化する人がいました、彼女はその物質化した霊が語った軍事機密のせいで政府に目をつけられ、ある日裁判にかかりました、彼女についてムーに詳しく書く予定ですが、ここでちょっと裁判の興味深い証言のひとつを訳してみます。この全文は記事には載せられないでしょう。裁判所の公式記録として出版されたものです。

 

証人:ジェーン・マリー・ラスト
ロズビー氏による質疑応答

ロズビー:裁判官と陪審員に何があったのか話してください。

A. 17日のことです。

Q. そうです、その17日のことです。

A. 17日、スピリットガイドが歳をとった紳士がいて、私の関係者だと思うと言い、特徴を告げてきました。私が「あなたなの?」、つまり夫なのかと聞くと、彼は「そうです」と答えました。私が「出てきて」と言うと、彼は出てきました。

Q. 彼はキャビネットのどのあたりまで出てきましたか?

A. 彼はカーテンの外側に来ました。私はすぐに席を立ち、彼のところに向かい「キスして」と言いました。

Q. 誰かわかりましたか?

A. もちろんわかりました。

Q. 「もちろん」という言葉は使わないでください。単に答えてください。

A. はい、わかりました。

Q. それは誰でしたか?

A. 夫です。

Q. 自分の夫であることに疑いを持ちませんでしたか?

A. 疑いはありませんでした。

Q. 夫との距離はどのくらいでしたか?

A. これと同じくらい近くにいました(証人台の手すりを差しながら)。

Q. 彼はあなたに話しかけましたか?

A. 話しかけてきました。

Q. 彼の声に聞き覚えはありましたか?

A. はい。

Q. 確かに聞き覚えのある声でしたか?

A. 間違いありません。

Q. 何か特に印象に残ることを言われましたか?

A. 家族のことを話しただけです。彼はいつも私と一緒にいて、向こう側で私を待っている、私が彼と合流するまで決して離れないと言っていました。

Q. 本件で重要なのはただ一つです: あなたは彼が自分の夫であったことに確信を持てますか?

A. これまでの人生で、これほど確信が持てたことはありません。

記録係. 彼が亡くなってからどのくらい経ちますか?

A. 5年です。

Q. 外見に変化はなかったのですか。

A. いいえ、健康なときに比べれば、そうですね、ほんの少しやせた気はします。でも最後の3年間はずっと病気だったので。

ロズビー氏: ご主人があなたの前に姿を見せた時、彼は以前と同じ......なんと言ったら良いのか......亡くなる前、あるいは亡くなる直前と同じでしたか?

A. いいえ、おそらく亡くなる1、2年前と同じだったと思います。

Q. 彼に触れることは許されましたか?

A. 彼にキスしてくれるよう言いました。

Q. キスはされましたか?

A. 彼は「僕の手に君の手を」と言ったので、私は右手を彼に差し出しました。彼は右手で私の手を強く握りしめました。

記録係.肉体と血の感覚はありましたか?

A. とても冷たかったです。でも彼の手でした。

Q. 握ることができたのですね?

A. しっかりと握りました。指の関節を感じました。彼はリューマチに苦しんでいたのですが、関節にこわばりがありました。

ロズビー氏. ラスト看護師さん、現実を直視しましょう。絶対にダンカン夫人ではなかったと言えますか?

A. 間違いありません。間違えるはずもありません。夫はそれほど大きくないし、がっしりしていません(ヘレン・ダンカンはかなりがっしりと太った女性でした)。

Q. ご主人にキスを求めたとおっしゃいましたね。

A. はい。

Q. キスをされたのですか?

A. されました、この口に。

 

エクトプラズムでできたとされる故人。もし偽物なら、眼の前で話してキスもされて気づかないはずはないですよね。でも一人だけが相手ならそうしたそっくりさんを「通常の人間として」用意できるかもしれません。ところが裁判でこのような証言をした人は何十人もいるのです。それにもかかわらずヘレンは有罪となりました。嫌疑を晴らすために、裁判で物質化のデモンストレーションをしたいと言ったのですが、それは陪審員たちから却下されました。