私のスピリチュアルの背景:5.不思議の実践 | Siyohです

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音楽とスピリチュアルに生きる、冨山詩曜という人間のブログです

小学生の頃から三十代まで、スピリチュアルに関する興味深そうな書籍は何でも読んできました。そして、目に見える世界はほんの一部で、見えない世界こそが本質だと考え始めていました。その一方で、アルバイトをしていたときに同僚から霊体験を聞いたりはしたものの、最初の記憶以外、何も不思議を体験したことがない自分がいます。そんな私に最初に起きたのは、偶然を超えた一致でした。

 

一九八八年、私が二七歳のときに「バシャール」という本が出ました。内容は、バシャールという宇宙人とチャネリングができるという人が、そのトランス状態で語った言葉で、この世界がどうできているのか、その中で人間というのはどのような存在なのかを語っています。チャネリングとは、他の存在(霊、宇宙人、異世界人など)の意識を身体におろして、その言葉を伝えるものです。もう少し詳しく書くと、伝わってきた概念を脳が、人のわかる言葉に翻訳するのがチャネリングです。こうした仕組みなので、外人の霊が乗り移ったのに日本語で話したり、時には翻訳間違いも入ります。とは言え、当時はそういうことをまだよくわかっていなく「宇宙人が乗り移って話すんだ。すげー!」と素直に受け取り、その内容を喜々として読んだものです。バシャールシリーズは現在でも刊行されていて、この最初の本にどれだけの内容が入っていたのか、それを処分してしまった今ではわかりません。しかし、ワクワクしながら生きていれば素晴らしい偶然が起こりだし、そのうちに自分のやることが努力なしに進むようになる、というが言葉が非常に頭に残りました。

この本を読んでしばらくしてから、仕事が楽しくなってきて正に「ワクワク」しながら仕事をしていたら、偶然が何度も起きてきました。当時、パソコンで印刷データを作成するDTPの分野が始まったばかりで、私はその最先端にいました。当然、エラーは日常茶飯事。こうしたエラーを解析して、正常に印刷できるデータに直したりしていたのですが、その解析をしなくても対応できるエラーがだんだんと増えてきました。と言っても、知識が溜まったからではありません。そのエラーにどう対処すべきかという情報が、特に探してもいないのに、自然とやってくるのです。しかもそうしたデータが入ってくる前の日や、その日の午前中に!

 

この後も、義理で行かなければならない会があり、それに行きたくないと思っていると、どうしても行けない状況に自然になったり、会いたいと思っている人と思いがけないところでバッタリ会ったりといった偶然が続き、見えない世界のパワーを実感し始めた私は、もっと積極的にそうした世界を体験したいと思うようになりました。その結果体験した不思議の中で、今でもよく思い出すのは水晶ネックレスの一件です。

 

水晶がどうも身体に良いらしい、と学んだ私は、吉祥寺のある店に水晶ネックレスを買いに行きました。この店では購入前にその水晶が自分に合っているかどうか試させてくれます。まずは水晶自体の力を確かめるために、左手に何も持たずに右手の人差し指で砂袋を持ち、次に左手に水晶を乗せてもう一度砂袋を持ちます。すると左手に何も持たないときよりも砂袋を軽く持ち上げることができる、ということなのですが、はっきり言ってその差は極めてわずかでした。でも水晶の力に特に疑問を持っていたわけではないので、とりあえずどの水晶にしようか、私は選び出しました。

最終候補に残ったのは、それぞれの水晶のカットが洒落ている約三万円のネックレスと、その店の店長も肌身離さずつけているという一〇万円のものでした。店長は実体験を踏まえ、一〇万円のものがよいと勧めます。そこで私は実験をさせてもらうことにしました。左手に一〇万円の水晶を乗せたときに、より簡単に砂袋が持ち上がれば一〇万円の方を買おう。もし差が認められなかったら、お洒落な三万円の方を買おうではないかとこういうわけです。さて、実際に差は感じられません。だが、ここですかさず店長は言いました。

 

「この方法はもともとあまりわかりやすい方法ではないので、違う方法でやってみませんか?」

 

彼が提唱したのは、右手を横にまっすぐ上げて、左手に乗せるものを替えながら同じ力で右手を押し下げてもらい、どれを持ったときにより力が入りやすいかを判定するというものでした。彼が言うには、この方が肩の筋肉をすべて使うので差が出やすいとのことです。早速やってみると明らかに一〇万円のものを持ったときの方が力が入ります。しかしこれでは私は面白くない。

 

「……私は安いお洒落な水晶を買いたいのだ!……」

 

私がブラインドでテストをさせて欲しいと頼むと、彼は二つともエアパッキンに包んで、どっちがどっちかわからないようにして持ってきてくれました。疑り深い私は、そのどちらを持ったのか彼にはわからないようにして手を押してもらいました。そして二つを比べた結果、より力の入った方を開けてみたら一〇万円の水晶が入っていたのです。もちろんもう片方を開けてみても同じ一〇万円のものが入っていたという落ちはありません。

 

「……あーあ、これで高い方を買わなくちゃならなくなったな……」

 

と嘆く私に、店長はこれを持ってみてくれと何かを渡しました。それを左手に持って右手を押してもらったとき、私の右手は完全に抵抗力を失ったようにへなへなとあっけなく押し下げられてしまったのです。その後彼は「これは砂糖です。砂糖は体に悪いんですよ」と言いました(砂糖がすべて悪いのか、それともその砂糖だけが悪いのかは聞かなかった)。このように本人が何を持ったかわからないでいても、明らかに力が抜けてしまった事実は、このテストの信ぴょう性を証明していると言えるでしょう。私の潜在意識が何かわからない、超常的とも言える力を持っているのを実感した一コマでした。

 

その後も不思議体験は続きます。次回は宇宙エネルギーの話を書きます。

 

蛇足ですが最近、バシャールは未来におけるグレイと人間の混血らしいとわかってきました。エイリアンは基本的に異世界から来ているのですが、バシャールは未来の世界の中のひとつから来ているようです。