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アーユルヴェーダでは、どんなに身体に良いものでも、その「質」と「量」が適切でなければ、かえって身体に負担をかける「毒」になり得ると考えます。
これは、私たちの身体が持つ「アグニ(消化の火)」と深く関係しています。
現代の生理学では、消化酵素が特定の食べ物を分解するように、アグニも食べたものを効率よくエネルギーや組織に変える役割を担っています。
しかし、このアグニが弱っている状態で、消化に負担をかける食べ物や、いくら良いものでも過剰に摂取すると、アグニは処理しきれなくなります。
その結果、食べ物は完全に分解されず、体内で未消化物「アーマ」となり、血液や細胞に詰まりを生じさせます。このアーマが、身体を内側から作られる「毒」の正体です。
アグニを強くするスパイスの力
ここで重要となるのが、アグニを強めるスパイスです。
例えば、ブラックペッパーやヒハツパウダーは、消化の火を活性化し、体内の巡りを促す作用があると言われています。
これらのスパイスは、アグニというフィルターの働きを助け、食べたものがアーマに変わるのを防ぎます。
薬として少量使うことで身体をサポートする食べ物も、アグニの能力を超えてしまえば、その効能は失われ、逆に不調の原因となります。
アグニの声を聴き、適切な量とタイミングで食事を摂ることが、健康を維持する上で最も大切なのでしょう。
veda