
ブログネタ:春に聴きたい曲
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現代に生きる文明人として座して排尿といった蛮行を黙認するつもりはない。
そもそも排尿したいが為に下半身を露出するという行為が不自然ではないか。
四方を壁に囲まれる事による恐らく誰も見ていないだろうという自身にとって都合の
いい憶測から丸出しにする悦楽を許していいものなのか。
とはいえやはり出したい。我慢には限界がある。
苦悩。白熱灯の光を反射する白い便器の前でのジレンマ。
悩み、苦しみ、あぐねいたその果てに便器を前にして失禁する若者が増えていると言う。
私のリーバイス501がびしょびしょなのはそんな理由からである。
そんな若者が増えている事をしっかりと人々は覚えておくべきである。
その悲しみのかけらを知るべきである。
そして、もしもあなたが女性で、もしも結婚を控えているのであれば、
一瞬でもいい。
式場の控え室でふと思い出してほしい。
無駄なこと覚えてしまった、と。
さて、そんな苦言も露知らず、杉並区には何食わぬ顔で洋風の便器に座っては
ジョージョーと排尿する男が一人いた。西田である。
皆様お待たせしました。お待たせしすぎたかもしれません。違う。
これは村西監督である。
問題は西田である。皆様の西田である。
母親の再婚により西岡改め西田である。
30過ぎて苗字が変わるという不足の事態に西田は放尿衝動を止められなかった。
出し終わったかなと思ってもまだまだおしっこ出てくる。
人間30過ぎると尿の切れが悪くなるのも仕方の無いことだったが
あまりにもその日の西田の尿は放出し続けた。
一晩また一晩、日はまたのぼり繰り返していく。
ドラゴンアッシュのダンサーから胸元のざっくりしたTシャツにジャケットを
さらりと羽織るファッションを強要される悪夢にうなされながらも西田は排尿を続けた。
曇り空に陽が射し感謝したくなるほどに素晴らしき朝と変わる事を待ち望んだ。
しかし西田とて馬鹿ではない。ただ待ちわびるほど馬鹿ではない。
履歴書の特技欄にエスイーエックスと書いた事があるが馬鹿ではない。
西田は考える葦である。
したがって西田は考えた。
これどうなるんかな。
面接の自己アピールで体文字でエスイーエックス!とやって
エックス!で首を痛めた経験を持つ西田ならではの発想である。
面接までこぎつけたその信念を評価すべきであろう。
この際西田と書いて好奇心である。
大半が性的好奇心ではあったが一度疑問に思った西田をもはや誰も止められない。
SPRING!心地よい温もりに自ずと声が大きくなる。
SPRING!!目から火花が出た。春が…春がくるんだ…
雪が溶けて…
川になって…
流れていきます…
もはやスプリングというより脳内と腸内はスパークリングである。
しかしその気泡は西田の直腸に優しくリズミカル、弾けるように語りかける。
思わず西田も春の訪れに、その春の楽しげな陽気に、歌わずにはいられない。
ユーアーマーサーンシャーンマイオンリサンシャーンニャニャニャハッピーニャニャニャ~。
この際うろ覚えと書いて西田である。
西田が歌えばこうなることは判りきっていたとはいえ、
これでは西田は単なる鼻歌師であり単なる変態である。
しかしここで奇跡が起きた。西田のうろ覚えをフォローするかのように放尿を続けていたそれが歌いだしたのだ。
You Are My Sunshine My only sunshine.
You make me happy When skies are grey.
You'll never know, dear, How much I love you.
Please don't take my sunshine away…
パクパクと閉じたり開いたり歌う「それ」
春。歌。陽。花。虹。尿。奇跡。幸福。
眩しい青い空の下に降り注ぐ尿。
祝福するように尿は二人の空に虹を映し、大地に花を咲かせ、
その奇跡と幸福の中、西田は自ら100万回のキスを送った。