この物語は
フィクションであり、登場人物等他
実在するものと一切関係ありません。
身勝手な選択【62】
翌日、高杉、石垣の両刑事は西淀警察が面通しに病院を訪れる前に
村瀬総合病院に着いた。
外来ロビーのところで、ばったり南孝太郎に出会い
「まだ、解決できませんか?」と高杉に問いかけてきた。
『あの日、この病院からもう一人太地に来ていることを判明しまた』
倫子のことだ、と思いながら
「誰です?」と孝太郎は高杉を見つめた。
『先生の、ご存知でなかった方か分かりませんが、整形の看護師、丸尾
誠子さんです』
どうして、丸尾誠子が?橋本がそうさせたのか。倫子の車の前に
割り込んだというのは、彼女とことか
「そうですか、僕への疑いは晴れましたか?」
『実行犯は丸尾誠子だと見ていますが、動機がつかめません。先生は
丸尾誠子さんとは?』
「いま、刑事さんが、僕の知らない人かも、と仰ってくださったじゃないです
か。僕は彼女のことについては、自宅で殺されたと聞き初めて知ったんです
よ」
『そうですか、彼女がなぜ太地に行ったのかは不明です』
高杉が、孝太郎を鋭く見つめた。