カワサキ ロミオ&ジュリエット | 小劇場クルーズ~この素晴らしき役者たち~

小劇場クルーズ~この素晴らしき役者たち~

最も身近で自由な表現方法である筈の演劇なのに、ごく一部の人々がその恩恵に浴しているだけの現状はとても寂しい。
人知れず才能と輝きを秘めた役者や深い感動をもたらす舞台が、星の瞬きのように次々と光っては消えを繰り返し永遠に忘れられるでは、本当に勿体ない。

カワサキ ロミオ&ジュリエット【紅組】Kurenai』[於・ラゾーナ川崎プラザソル、2018/12/06 (木) ~ 2018/12/11 (火)]を観てきました。

 

ディストピアと化した川崎の臨港部から掘り出される、モンタギュー家とキャピュレット家の確執の物語。掘り出した少年少女たちは戯れにそれを路上生活者たちと演じ始める…


                                   ~説明文より~

 

 

4月に観た「美愁」が素晴らしかった瑞生桜子さんがヒロインを務める縹組】Hanada-にしようか迷いましたが、結局コメディ仕立ての【紅組】Kurenai-・橋本昭博(Moratorium Pants)さん・鈴木千晴(カワサキアリス)さんがロミオとジュリエットを務める方を選択。

モラパン本公演を3回以上観てますが、橋本さんのとぼけた味わいとお笑い瞬発力はさすが。

身体能力が高い人なのかな!?体もキレキレでした。

膨大な台詞量とそれ以上のサービス精神で終始客席を温め続けます。

私が観た(参加)した回は観劇慣れした方も多く、ノリノリで楽しんで客いじりされてましたね。

舞台上から客席と正対する形で配された生演奏も見どころの一つ。

奏者の表情が時折破顔しているのが見て取れて、こちらもついほっこりしてしまう。

 

ラゾーナ川崎プラザソルに掛かるのはいつも退屈な舞台ばかりと、都心の劇場ではネタにもなっていたが、ここ2、3年は活きのいい団体・企画公演が増えている気がする。

 

お薦め。

 

 

 

橋本さんとの掛け合いがとにかく可笑しくて爆笑の連続だった、ヒロインの鈴木千晴さん