空想科学II | 小劇場クルーズ~この素晴らしき役者たち~

小劇場クルーズ~この素晴らしき役者たち~

最も身近で自由な表現方法である筈の演劇なのに、ごく一部の人々がその恩恵に浴しているだけの現状はとても寂しい。
人知れず才能と輝きを秘めた役者や深い感動をもたらす舞台が、星の瞬きのように次々と光っては消えを繰り返し永遠に忘れられるでは、本当に勿体ない。


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うさぎストライプ『空想科学II』[於:駒場東大前・こまばアゴラ劇場、2018/11/29 (木) ~ 2018/12/09 (日)]を観てきました。

 

舞台は横浜のラブホテル。

ある朝、ラブホテルで目を覚ますと、頭に斧が刺さっていた男。
どうやら彼は死んでしまったらしい。
彼と一夜を共にしたのは、家族や横浜の街の人々……誰からも愛されることのなかった、名も無き女だった。

 

                                                   ~説明文より抜粋~


4年前にも観た『空想科学』を下敷きにしたリメイク作品にして、バージョンアップした不条理劇とのこと。

中村雅俊さんの「恋人濡れる街角」のカラオケシーンがとっても印象的。

曲の唄い出しでついほろりとしたのも一瞬、お世辞にも上手とは言えぬ歌唱に「いやいやいや、こんなんじゃ泣けない。泣いている場合じゃないぞ」と我に返る。

このモヤモヤしたものが肝だなと、チョッと落ち着いて仕切り直して観劇。

アダルトで妖しく、逞しい黄金町・よこはま橋商店街界隈でヒロインたちが過ごした夢のような日々への郷愁とこのメロディがリンクして感情が高揚してきたところに、またあの唄い出しで、再び肩透かしを食わされる。

悪夢をポップに味付けした浮遊感と、全体を通して流れる軽さ。時々いなされ心地よく翻弄される感じ、-毒が少し癖になるような不思議な感覚を覚える舞台でした。

 

 

 

元気そうで切ない、掴み所の無いぼんやりと悲しいヒロインを演じた江花明里(劇団天丼/革命アイドル暴走ちゃん)さん

こういう一見派手さの無い寂しい人生を送った人の役柄を演じた俳優さんの演技を実はいつまでも忘れない気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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