美愁 | 小劇場クルーズ~この素晴らしき役者たち~

小劇場クルーズ~この素晴らしき役者たち~

最も身近で自由な表現方法である筈の演劇なのに、ごく一部の人々がその恩恵に浴しているだけの現状はとても寂しい。
人知れず才能と輝きを秘めた役者や深い感動をもたらす舞台が、星の瞬きのように次々と光っては消えを繰り返し永遠に忘れられるでは、本当に勿体ない。

 

The Vanity's『美愁』[於:千歳船橋駅・APOCシアター、本日千穐楽]を観てきました。

 

 

生まれつき顔にアザがある娘と、その娘を愛せない母親

愛されることが当然と思って生きて来た女

すべてを手に入れながらさらに権威を求める女

運命に翻弄されていく女たちをピアノと二胡の生演奏に乗せて描き出します。

                       

                            ~説明文より~

 

このユニットは初めて。

殆ど事前情報無しで足を運んだけど、まだまだこうした上質で面白い舞台を作る団体が有るのだなと再確認した夜。

 

全体を通して照明は暗いし、キャストの表情が見えにくいシーンも多かったが、それらを差し引いても木戸銭の倍以上の価値がある。

歌唱・演技・脚本・衣装・その世界観と吸引力・ピアノと二胡の生演奏・客入れ時のホスピタリティ・アフターイベント等どれを取っても満足度高し。

これはもう一度観たい。

お勧め。